レビュー
近くのBluetooth LEデバイス情報を一覧できる無償ツール「BluetoothLEView」
MACアドレスや信号強度、最後に検出された日時・回数などをチェックできる
2025年4月22日 17:01
「BluetoothLEView」(Bluetooth Low Energy Scanner)は、今年に入ってリリースされたNirSoftツールの新作で、周辺の「Bluetooth Low Energy」デバイスのアクティビティを監視できるツールだ。Windows 10/11対応のフリーソフト(寄付歓迎)で、現在公式サイト「www.nirsoft.net」からダウンロードできる。
「Bluetooth Low Energy」(Bluetooth LE、BLE)は、Bluetoothの消費電力をさらに抑えた仕様。通信距離や速度をさほど必要としないが、ごく小さなバッテリーやボタン電池などでも長時間稼働してほしいデバイス(ヘッドフォン、マウス、ビーコン)などでの利用が想定されている。
本ソフトは他のNirSoftツールの多くと同様、インストールや追加のDLLを必要としないポータブル・スタンドアロンなアプリとなっており、書庫ファイルを展開して実行ファイルを起動するだけで利用可能。デバイスがBluetooth LEをサポートしていれば自動でスキャン処理が開始され、リストビューに以下のデバイス情報がリストアップされる。
- MACアドレス
- デバイスの名前
- 信号強度(RSSI)
- メーカーID
- メーカー名
- サービスUUID
- デバイスが検出された最初と最後の時間
- デバイスが検出された回数
各行をダブルクリックすれば、プロパティ画面で情報をまとめてチェックできる。選択した行、すべての行のデータをCSVやHTML、JSON形式などでエクスポートすることもできる。
各行の左端にあるアイコンは信号強度(RSSI)に基づいており、緑が良好、赤が悪いことを示す。Bluetooth LEデバイスの接続がうまくいかないときに、チェックしてみるとよさそうだ。また、リストビューの下にあるペインは、当該Bluetooth LEデバイスから得られた生データ(16進ダンプ)が表示される。不要であれば、[View]-[Show Lower Pane]メニューで無効化できる。
なお、Bluetooth LEデバイスのスキャンは、ツールバーやショートカットキーでON/OFF可能([F8]キーで停止、[F7]キーで再開)。[Options]-[Put Icon On Tray]オプションを有効化すれば、メインウィンドウを閉じてもタスクトレイに常駐してBluetooth LEデバイスの監視を継続できる。
ソフトウェア情報
- 「BluetoothLEView」(Bluetooth Low Energy Scanner)
- 【著作権者】
- Nir Sofer 氏
- 【対応OS】
- Windows 10/11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.00(25/01/20)