レビュー

近くのBluetooth LEデバイス情報を一覧できる無償ツール「BluetoothLEView」

MACアドレスや信号強度、最後に検出された日時・回数などをチェックできる

「BluetoothLEView」v1.00

 「BluetoothLEView」(Bluetooth Low Energy Scanner)は、今年に入ってリリースされたNirSoftツールの新作で、周辺の「Bluetooth Low Energy」デバイスのアクティビティを監視できるツールだ。Windows 10/11対応のフリーソフト(寄付歓迎)で、現在公式サイト「www.nirsoft.net」からダウンロードできる。

 「Bluetooth Low Energy」(Bluetooth LE、BLE)は、Bluetoothの消費電力をさらに抑えた仕様。通信距離や速度をさほど必要としないが、ごく小さなバッテリーやボタン電池などでも長時間稼働してほしいデバイス(ヘッドフォン、マウス、ビーコン)などでの利用が想定されている。

 本ソフトは他のNirSoftツールの多くと同様、インストールや追加のDLLを必要としないポータブル・スタンドアロンなアプリとなっており、書庫ファイルを展開して実行ファイルを起動するだけで利用可能。デバイスがBluetooth LEをサポートしていれば自動でスキャン処理が開始され、リストビューに以下のデバイス情報がリストアップされる。

  • MACアドレス
  • デバイスの名前
  • 信号強度(RSSI)
  • メーカーID
  • メーカー名
  • サービスUUID
  • デバイスが検出された最初と最後の時間
  • デバイスが検出された回数

 各行をダブルクリックすれば、プロパティ画面で情報をまとめてチェックできる。選択した行、すべての行のデータをCSVやHTML、JSON形式などでエクスポートすることもできる。

プロパティ画面

 各行の左端にあるアイコンは信号強度(RSSI)に基づいており、緑が良好、赤が悪いことを示す。Bluetooth LEデバイスの接続がうまくいかないときに、チェックしてみるとよさそうだ。また、リストビューの下にあるペインは、当該Bluetooth LEデバイスから得られた生データ(16進ダンプ)が表示される。不要であれば、[View]-[Show Lower Pane]メニューで無効化できる。

 なお、Bluetooth LEデバイスのスキャンは、ツールバーやショートカットキーでON/OFF可能([F8]キーで停止、[F7]キーで再開)。[Options]-[Put Icon On Tray]オプションを有効化すれば、メインウィンドウを閉じてもタスクトレイに常駐してBluetooth LEデバイスの監視を継続できる。

ソフトウェア情報

「BluetoothLEView」(Bluetooth Low Energy Scanner)
【著作権者】
Nir Sofer 氏
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.00(25/01/20)