レビュー
ノートPCのバッテリーの使用履歴を抽出・表示「BatteryHistoryView」
Windows 10/11に対応
2022年9月27日 06:45
「BatteryHistoryView」は、ノートPCなどに搭載されているバッテリーの使用状況データを抽出・表示するツール。Windows 10/11に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、「NirSoft」のWebサイトから無償でダウンロードできる。
Windows 10/11はバッテリーの状態を定期的に取得・記録しており、そのデータをグラフ化して「設定」アプリの[システム]-[電源とバッテリー]セクションで閲覧できる。詳細な情報を確認したい場合は、「コマンド プロンプト」などで以下のコマンドを実行し、HTML形式のレポートファイルを得ることが可能。
powercfg /batteryreport
しかし、こうした整形済みのデータではなく、データベースに記録された生のデータを見やすく表示してほしいというユーザーもなかにはいるのではないだろうか。そんなユーザーにお勧めなのが、今回紹介する「BatteryHistoryView」だ。
「BatteryHistoryView」は、「SRUDB.dat」データベースからバッテリーの使用状況の履歴データを抽出・表示するツール。タイムスタンプやサイクル(充放電の回数)、設計容量、実際の満充電容量、充電レベル、充電率などをリストビュー形式で一覧できる。列をダブルクリックすれば、それぞれのデータをプロパティ画面で閲覧することも可能。あまり使うことはないかもしれないが、他のPCのデータを読み込んで情報を表示することもできる。
そのほかにも、選択したデータをクリップボードへコピーしたり、全データ・選択データをHTML形式のレポートとして出力することが可能。コマンドラインでも動作するため、他のアプリと連携させるのも容易だ。外部ライブラリを必要とせず、実行ファイルのダブルクリックだけで手軽に利用できるポータブルアプリになっているので、USBメモリなどに入れて持ち運べるのもメリットといえるだろう。
なお、「SRUDB.dat」ファイルがロックされている場合は、管理者権限でアプリを開きなおす必要がある。とはいえ、確認ダイアログで[はい]をクリックするだけだ。ただし、リモートPCの場合はファイルがロックされていると読み取ることはできない。
また、バッテリーの仕様などを確認したい場合は、同作社製の「BatteryInfoView」を利用するとよい。
ソフトウェア情報
- 「BatteryHistoryView」
- 【著作権者】
- Nir Sofer 氏
- 【対応OS】
- Windows 10/11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.00(22/09/14)