レビュー
OSのマルウェア対策が検出した脅威を一覧、レポート出力もできる「WinDefThreatsView」
選択した脅威に対し既定のアクションを設定することも
2020年4月22日 06:30
「WinDefThreatsView」は、OS標準のウイルス対策機能「Windows Defender」が検出した脅威を一覧できるツール。64bit版を含むWindows 8.1/10に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、“NirSoft”のWebサイトから無償でダウンロードできる。
「Windows Defender」が検出した脅威は、「Windows セキュリティ」アプリの[ウイルスと脅威の防止]セクションにある“保護の履歴”でも確認できる。必要な情報が日本語にローカライズされた状態で閲覧できる上、簡単なフィルタリング機能が付属しており、単にチェックするだけならこの画面で十分といえる。
しかし、より詳細な“生のデータ”を閲覧したい場合や、一覧をレポートとして出力したい場合は「WinDefThreatsView」の方が便利だ。「WinDefThreatsView」を起動すると、それぞれの脅威のファイルパス、名前、ID、深刻度、ステータス、プロセス名、初めて検出された日時、ステータスが変更された日時、修復が行われた日時などをリストビューで表示される。それぞれの列をダブルクリックすれば、プロパティ画面でそれらの情報を一覧することも可能だ。
また、本ソフト独自の機能として、選択した脅威に対し既定のアクションを設定できるのもポイント。[File]-[Set Default Action For Selected Threats]メニューから、[Allow(許可)]、[Quarantine(隔離)]、[Clean(駆除)]、[Remove(削除)]、[No Action(何もしない)]、[Block(ブロックする)]の5つから、標準のアクションを選べる。ただし、この処理には管理者権限が必要。[Help]-[Run as Administrator]メニューから「WinDefThreatsView」を管理者権限で再起動しよう。
そのほかにも、アクセス権限があればWMI経由でリモートPCの脅威も取得可能。外部DLLなどを必要としないポータブルなアプリになっているので、インストール不要で気軽に利用できるのもメリットだ。USBメモリなどに入れて持ち運べば、役に立つこともあるだろう。
ソフトウェア情報
- 「WinDefThreatsView」
- 【著作権者】
- Nir Sofer 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.05(20/04/07)