レビュー

“Windows Update”のパッチ適用履歴を手軽に一覧できる「WinUpdatesView」

更新プログラムに関する情報を詳細に、キーワード検索やレポート出力といった機能も

「WinUpdatesView」v1.00

 「WinUpdatesView」は、“Windows Update”の適用履歴を手軽に一覧できるツール。Windows XPからWindows 10までに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、“NirSoft”のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 本ソフトは、WindowsのAPIを利用してシステムに適用された更新プログラムを取得することが可能。更新プログラムのタイトルや概要、適用の結果(成功・失敗・中止)、詳細情報ページのURL、サポートページのURLなどをリストビューで一覧できる。IDやリビジョン番号、“hResult”など、一般のユーザーには不要な技術的な情報まで取得できる。列をダブルクリックすれば、個々の更新プログラムの情報をプロパティ画面でまとめてチェックすることも可能だ。

個々の更新プログラムの情報をプロパティ画面でまとめてチェック

 リストビューはカラムのクリックでデータを昇順・降順で並び替えられる。また、[Ctrl]+[Q]キーを押せば更新プログラムをキーワードでフィルタリングできる“クイック フィルター”ツールバーへアクセス可能。[Ctrl]+[C]キーで選択した列のデータをクリップボードへコピーしたり、全データ・選択データをHTML形式のレポートとして出力する機能も備える。他の“NirSoft”ツールと同様、セットアップ処理や追加のDLLを必要としないポータブルアプリになっているので、USBメモリなどに忍ばせておけば役に立つこともあるだろう。

キーワードでフィルタリングできる“クイック フィルター”ツールバー

 そのほかにも、ステータスバーに“hal.dll”から取得したWindowsのバージョン・ビルド番号を表示したり(「winver.exe」で確認できるものとは異なる場合あり)、WindowsのAPIに頼らず、“Windows Update”のデータベース(datastore.edb)を直接読み込む機能も備える。データベースを直接読み込む方法を利用すれば、別のPCのデータベースを解析したり、リモートPCのパッチ適用状況を閲覧することも可能。[F9]キーを押して[Advanced Options]ダイアログへアクセスすれば、データを取得する方法を選択できる。

[Advanced Options]ダイアログ

 ただし、“Windows Update”の実行中は、データベースファイルをロックしている場合は“Windows Update”関連のサービスを一時的に停止するオプションを利用しないように注意したい。

ソフトウェア情報

「WinUpdatesView」
【著作権者】
Nir Sofer 氏
【対応OS】
Windows XPからWindows 10まで
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.00(19/11/06)