レビュー
さまざまなWebブラウザーでダウンロードしたファイルをまとめて一覧「BrowserDownloadsView」
日頃のダウンロード状況の分析に。ハッシュ値や“VirusTotal”のチェックも可能
2020年2月3日 06:45
「BrowserDownloadsView」は、Webブラウザーでダウンロードしたファイルを一覧できるユーティリティ。64bit版を含むWindows XPからWindows 10までに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、“NirSoft”のWebサイトから無償でダウンロードできる。
現行の「Microsoft Edge」や「Google Chrome」、「Firefox」など、さまざまなWebブラウザーでダウンロードしたファイルをまとめて一覧できるツール。「Opera」や新しい「Microsoft Edge」など、「Chromium」ベースのWebブラウザーにも対応するほか、[Advanced Options]ダイアログでプロファイルを指定したり、リモートPCのプロファイルからダウンロード情報を読み取ることもできる。日頃からさまざまなWebブラウザーを併用しており、“このファイル、どのWebブラウザーでどこにダウンロードしたっけ?”となりがちなユーザーには便利かもしれない。
しかし、本ソフトの真の利点は、ダウンロード履歴の分析に役立つ点にあるだろう。ダウンロードしたファイルのサイズ、ダウンロードの開始・終了時刻、かかった時間、ダウンロード先のURLといった情報をさまざまな形式で保存できるので、「Excel」などのツールにかけて分析してみれば面白い結果が得られるだろう。本ソフトでもリストビューのカラムをクリックしてデータを並び替えたり、[Ctrl]+[Q]キーで“Quick Filter”を呼び出して簡単な分析が行えるので活用したい。
また、ダウンロードファイルのハッシュ値を簡単に計算できるのもメリット。ダウンロードページで提供されているハッシュ値と照合すれば、途中でファイルが改竄されていないかどうかを確認できる。また、右クリックメニューからダウンロードファイルを“VirusTotal”でチェックすることも可能。“VirusTotal”はWebサイトやダウンロードファイルの主要なウイルス対策エンジンで安全性をチェックできるオンラインサービス。ウイルスに感染していないか、マルウェアではないかを手軽に確認できるので、セキュリティに敏感なユーザーにもお勧めできる。
「BrowserDownloadsView」は他の“NirSoft”ツールと同様、セットアップ処理や追加のDLLを必要としない。Windows環境で起動するだけで使えるポータブルアプリになっているので、USBメモリなどに入れて持ち運ぶことも可能だ。
ソフトウェア情報
- 「BrowserDownloadsView」
- 【著作権者】
- Nir Sofer 氏
- 【対応OS】
- Windows XPからWindows 10まで
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.00(20/01/06)