レビュー

ファイルの詳細なプロパティを表示・編集できるユーティリティ「PropertySystemView」

GUIだけでなくCUI連携も可能。Windowsのプロパティシステムをより深く知りたい人にも

「PropertySystemView」v1.05

 「PropertySystemView」は、指定したファイルのプロパティを表示・変更できるツール。64bit版を含むWindows VistaからWindows 10までに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、“NirSoft”のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 本ソフトはWindowsのプロパティシステムを利用して、指定したパスのファイルプロパティをリストビューで一覧するユーティリティ。たとえば、写真ファイルのパスを指定して[Go]ボタンを押すと、“System.~”や“System.Image.~”、“System.GPS.~”といったプロパティ項目がリストアップされる。これを見れば、更新日時をはじめとするファイル情報、撮影したデジタルカメラの設定、写真に埋め込まれているGPS座標データなどを取得することが可能。

Windowsのプロパティシステムを利用して、ファイルプロパティの詳細にアクセス

 同様のことはOS標準のプロパティダイアログでも可能だが、本ソフトならより詳細な“生データ”を閲覧できるのがポイントだ。既存のプロパティ項目を編集したり、新たにプロパティ項目を作成したり、選択したプロパティ項目を削除することもできる。他のNirSoftツールと同様、各種形式でレポート表示することも可能だ。

 OS標準のプロパティダイアログより気に入ったならば、[Option]-[Explorer Cpntext Menu]オプションを有効化して、ファイルの右クリックメニューから利用できるようにしておくとよいだろう。また、GUIだけでなくCUI(コマンドライン)での操作も可能なので、他のツールと連携させてプロパティ編集を自動化させてみても面白いだろう。

 さらに、画面左上のプルダウンメニューを切り替えれば、指定したハンドルのウィンドウのプロパティを読み込んだり、システムで利用可能なプロパティを列挙することも可能。編集部ではうまく動作しなかったが、ウィンドウの“System.AppUserModel.ID”を操作してタスクバーのグルーピングを解除するといった用途が想定されているようだ。

 これらの機能はあまり使うことがないかもしれないが、右クリックメニューからプロパティ項目をMicrosoftのドキュメントサイトで検索することもできるので、Windowsのプロパティシステムをより深く理解したい場合に役立つかもしれない。

右クリックメニューからプロパティ項目をMicrosoftのドキュメントサイトで検索することも

ソフトウェア情報

「PropertySystemView」
【著作権者】
Nir Sofer 氏
【対応OS】
Windows VistaからWindows 10まで
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.05(20/03/18)