レビュー

無線LANのトラブルに役立つシンプルな診断ツール「WifiDiagnosticsView」

ネットワークのスキャンやAPへの接続、切断、失敗を記録してわかりやすく表示

「WifiDiagnosticsView」v1.05

 「WifiDiagnosticsView」は、シンプルなWi-Fi診断ツール。Windows Vista/7/8/10/11に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在「nirsoft.net」からダウンロードできる。

 OSのワイヤレスネットワーク(無線LAN)サービスを監視し、ネットワークのスキャンやアクセスポイントへの接続、アクセスポイントからの切断、接続の失敗といったイベントを記録し、リストビューでわかりやすく表示するツール。OSのログを表示しているわけではないので、「WifiDiagnosticsView」の起動後に発生したイベントしかわからないが、再現性のあるWi-Fiトラブルを解決したい場合には役立つだろう。

 もし自分ではログの意味が分からなくても、[View]メニューからレポートを出力できる。このレポートを詳しい人に見せれば、解決のヒントが得られるかもしれない。

[View]メニューからレポートを出力

 ユーザーインターフェイスは他のNirSoft製アプリを踏襲しており、リストビューの列をダブルクリックすれば、プロパティ画面で当該行の情報を一覧できる。実行ファイル単体で動作するポータブルアプリになっているので、USBメモリなどに入れて持ち運べるのも同じだ。

リストビューの列をダブルクリックすれば、プロパティ画面で当該行の情報を一覧できる

 ただ、イベントログを収集するというこのアプリの性質上、バックグラウンドで動かしておきたいというニーズはあるだろう。そのために[Options]-[Put Icon On Tray]というオプションが用意されており、有効化するとタスクトレイに常駐させることができる。また、最近のトレンドを反映させてか、リストビューの背景を黒にするオプションも用意されている。比較的保守的なユーザーインターフェイスに変わりはないが、ダークモードを意識した機能といえるだろう。

タスクトレイに常駐させることも
リストビューの背景を黒にするオプション

ソフトウェア情報

「WifiDiagnosticsView」
【著作権者】
Nir Sofer 氏
【対応OS】
Windows Vista/7/8/10/11
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.05(23/07/12)