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無料・無制限で「GPT-4」を使い放題! 生成AIチャットサービス「リートン」(wrtn)【11月21日追記】

用途別にカスタマイズされた生成ツールを多数用意

「リートン」(wrtn)

 「リートン」(wrtn)は、LLMによる生成AIを使ったコンテンツ生成プラットフォーム。WebブラウザーでアクセスするWebサービスで、無料で利用できる。生成物は個人的用途、商業的用途を問わず利用可能だ。

 OpenAIの有償サブスクリプション「ChatGPT Plus」と同じ「GPT-4」を使ったAIチャットも無料で利用できるのが特徴で、高品位の回答を得られる。また、日本語向けに最適化されているため、なぜか英語で回答されることも少ないだろう。

「GPT-4」を使ったAIチャットも無料で利用可能

 デフォルトでは「GPT-3.5」が利用されるが、プロンプトの入力欄にテキストを入力すると右下の[GPT-3.5]ボタンがクリック可能になり、ボタンのポップアップメニューから[GPT-4]を選択可能となる。ログインは不要だが、Google アカウントやLINEアカウントでログインすることで、プロンプトの履歴を利用可能だ。

プロンプトを入力すると[GPT-3.5]ボタンからのポップアップメニューが利用可能になる

 用途別にカスタマイズされた生成ツールが多数用意されており、プロンプトを試行錯誤しなくても意図した文章を得られるのが便利。主な生成ツールには以下のようなものがある。

  • 短いキャッチコピー:目を引く簡潔なキャッチコピーを生成
  • 文章生成:文章の内容と文脈を残して新たな文章を生成
  • Instagramのフィード:センスあるInstagramのフィードを生成
  • 長文生成:短い文章から長い文章を生成
  • 英文メール生成:目的に応じた英文のメールを生成
  • 謝罪のメール生成:謝罪理由から謝罪のメールを生成
  • 自己紹介文:簡単なプロフィールから自己紹介文を生成
  • ツイート生成:目的やテーマからポスト(ツイート)を生成
  • Youtube動画のアイデア:キーワードからYouTube動画のテーマとシナリオを生成
生成ツールを多数用意
自己紹介文の生成ツール
YouTube動画のテーマとシナリオを生成

 なお、「リートン」は現在ベータ版として運営されているが、ベータ版終了後も無料で利用提供される予定だ。今後は画像生成機能や文書ファイル入力サポートなどの追加を予定している。さらに、自分の目的に応じてカスタマイズしたオリジナル生成ツールの作成にも対応するとのこと。

[2023年11月21日編集部追記]
 記事公開後、読者様より「リートン」に『あなたはGPT-4ですか?』と質問すると、『GPT-4ではない』といった回答が返されるとの指摘が寄せられました。そのため、開発元のWrtn Technologies, Inc.に問い合わせたところ、「リートン」はGPT-4モデルを無料で、制限なく利用できるとのことです。

 『GPT-4ではない』といった回答をするのは、AIが自分のモデルを認識していないために、間違った情報をあたかも事実のように提供する現象「ハルシネーション」が発生したようです。「GPT-4」をはじめとするAIは必ずしも事実を回答するとは限らないため、情報元を確認して回答のチェックを怠らないようすることが推奨されています。

リートンでは、GPT-4モデルを無料で、制限なくご利用いただけます。大規模言語モデルの特性上、AIが間違った情報を提供する「ハルシネーション」により、間違った情報をあたかも事実かのように生成することがあります。
例えば、リートンでGPT-4モデルを選択後、「君はGPT-4ですか」などと質問した時に誤った情報を生成するのもまたハルシネーションの一種で、AIが自分がどんなモデルであるかを認識していないため起こる現象です。
リートンでは、このような部分を認識し、よくある質問などで生成した内容についてユーザーに事実確認をお願いしています。 (参考:よくある質問 “リートンで作った「出力結果」はどんなデータを元に生成されていますか?“)
https://wrtn-comm.imweb.me/faq
リートンの大規模言語モデルはOpenAI社などサードパーティのAPIを利用しています。基本設定は、GPT-3.5になっておりますので、GPT-4の利用を希望される方は、画面下のモデル選択ボタンからGPT-4に変更してご利用ください。

Wrtn Technologies, Inc.からの公式コメント