レビュー
システムにインストールされているストアアプリの情報を取得「InstalledAppView」
インストールフォルダーやレジストリエントリに簡単アクセス。アンインストールも可能
2020年5月28日 06:45
「InstalledAppView」は、システムにインストールされている“ユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)”アプリを一覧できるツール。64bit版を含むWindows 8/10に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、“NirSoft”のWebサイトからダウンロードできる。
Windows 10の場合、システムにインストールされているアプリの一覧は「設定」アプリの[アプリ]-[アプリと機能]セクションで確認できる。しかし、これには旧来のインストーラでセットアップするタイプのクラシックアプリも含まれている上、情報量もさほど多くはない。ストアアプリ(UWP)だけをチェックしたい場合は「ストア」アプリの[…]-[マイ ライブラリ]メニューが利用できるが、リストアップされるのはユーザーがアンインストール可能なアプリのみで、システムにプリインストールされてアンインストールできないタイプのアプリは含まれていないようだ。ストアアプリに関するより詳細な情報を得たい場合は、今回紹介する「InstalledAppView」などのユーティリティに頼る必要がある。
「InstalledAppView」を起動すると、“C:¥Program Files¥WindowsApps¥”や“C:¥Windows¥SystemApps¥”にインストールされているストアアプリが画面上部のリストビューに一覧表示される。このリストビューからは、アプリの名前(表示名ではなく内部的な識別に用いられている名前)、バージョン、レジストリエントリ、レジストリの変更日時、インストールフォルダーのパス、インストールフォルダーの作成日時・変更日時などの情報が得られる。アンインストールのための「PowerShell」コマンドまで取得できるのは面白いところで、アプリの削除を自動化したい場合などに使えるかもしれない。右クリックメニューを利用すれば、インストールフォルダーやレジストリエントリへのアクセス、アプリのアンインストールも可能だ。
画面下部のテキストボックスには、リストビューで選択したストアアプリのマニフェストファイル(AppxManifest.xml)またはブロックマップファイル(AppxBlockMap.xml)の内容が表示される。一般的なユーザーにはあまり必要のないものだが、アプリの表示名やタイルのロゴイメージの定義、依存関係(ほかに必要なアプリやライブラリ)をチェックしたい場合に役立つ。
そのほかにも、選択したアプリの情報をクリップボードへコピーしたり、レポートとして出力することが可能。リモートPCの情報やシャドウコピーから情報を取得し、表示する機能も備える。外部ライブラリを必要とせず、実行ファイルのダブルクリックだけで手軽に利用できるポータブルアプリになっているので、USBメモリなどに入れて持ち運ぶことも可能だ。
ソフトウェア情報
- 「InstalledAppView」
- 【著作権者】
- Nir Sofer 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 8/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.00