レビュー

「VMware Workstation」の仮想マシンを一発起動できるショートカットを作成する方法

アプリ感覚でVMを起動できるようにする「VMware Workstation ショートカット作成Tool」

余計な1ステップを排除できるツール

「VMware Workstation ショートカット作成Tool」v1.1

 「VMware Workstation ショートカット作成Tool」は、「VMware Workstation」の仮想マシンを直接起動するショートカットを作成できるツール。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 11で動作確認した。現在、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 「VMware Workstation Pro」では、メイン画面にある仮想マシンのリストをドラッグ&ドロップするだけで、ショートカットを作成できる。しかしこのショートカットを実行すると、仮想マシンが選択されたウィンドウが表示されるだけで、電源を入れた状態にはならない。

 本ソフトを使用すれば、ショートカットを実行するだけで、仮想マシンの電源を入れるところまで進めてくれる。本来そうあるべきという挙動をしてくれて、仮想マシンの電源を入れるという余計な1クリックが必要なくなるわけだ。

使い方は簡単、スタートアップでの応用も

 実際の使い方を見ていこう。本ソフトを起動すると横長のウィンドウが表示され、左側には仮想マシンのリスト、右側に各種操作が表示される。筆者のテスト環境には「VMware Workstation Pro」がインストールされており、その中にWindows 11のインストール前の仮想マシンが1つあるので、それだけが表示されている状態だ。

「VMware Workstation Pro」の画面。仮想マシンのメニューが表示されている。通常のショートカットを使うとこの画面になる

 左側のリストからショートカットを作りたい仮想マシンを選択し、右側にある[VMware Workstationで起動するショートカットを作成]をクリック。するとデスクトップ上に、選んだ仮想マシンの名前が付いたショートカットが作成された。

本ソフトで作成されたショートカット(左)と、「VMware Workstation Pro」で作成したショートカット(右)

 これをダブルクリックして実行すると、「VMware Workstation Pro」のウィンドウが表示され、すぐさま仮想マシンの電源が入る。確かに仮想マシンの電源を入れる操作が不要になった。

「VMware Workstation Pro」のウィンドウが立ち上がるだけでなく、仮想マシンの電源も入る

 また[VMwareをフルスクリーン表示で起動する]にチェックを入れてからショートカットを作成すると、ショートカット実行時に「VMware Workstation Pro」のウィンドウがフルスクリーン表示された上で仮想マシンの電源が入る。

[VMwareをフルスクリーン表示で起動する]にチェックして作成したショートカットは、正しくフルスクリーン表示される

 ちなみに、本ソフトで作成したショートカットをWindowsのスタートアップに登録すれば、PCの起動と同時に仮想マシンが動くようにできて便利。同じ挙動は「VMware Player」の頃は簡単にできたが、「VMware Workstation Pro」ではややこしい設定が必要になる上、あまり直感的でない手順になるので、本ソフトを使う方がお手軽だ。

 「VMware Workstation Pro」が無料化され、多くの一般ユーザーが使用していると思われるが、「VMware Player」とは操作が異なる部分もある。シンプルに1台の仮想マシンを常時起動するような使い方を想定するなら、こういうソフトで楽をしながら使っていくのがおすすめだ。

ソフトウェア情報

「VMware Workstation ショートカット作成Tool」
【著作権者】
西村誠一 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1