やじうまの杜
「VMware Workstation」がなぜか異様に遅いときに試してみたい3つの方法
最新のCPUを使っているのに……! という方はとくに
2025年4月25日 14:06
「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
「VMware Workstation Pro」が無償化されたから使ってみたけど、なんかやけに遅いなぁ……と感じた方。もしかしたら、ちょっとOSの設定をイジるだけで改善されるかもしれません。
VMware WorkstationがCPUのEコアしか使わないことにより異常に遅い問題が、この記事のpowercfg /powerthrottling disable によりすんなり解決した。今までの苦痛はなんだったのかというくらい / “VMware Workstation (vmware-vmx.exe) がE-Coreしか使わない問題 - ほんのさ”https://t.co/FFmMII6fJD
— 徳丸 浩 (@ockeghem)April 22, 2025
有志の方が調査したところによると(2023年4月付け)、Pコア(パフォーマンス重視のCPUコア)とEコア(電力効率に優れるCPUコア)を備える最近のCPUで「VMware Workstation」がEコアしか使ってくれない問題があるとのこと。Pコアをフルに使ってくれれば、性能の改善が望めるかもしれません。
問題の回避策としては、以下の3つが挙げられています。
- 管理者権限で「VMware Workstation」を起動する
- それぞれの仮想マシンの設定ファイル(.vmx)で明示的にCPU優先度を指定する
- 「powercfg」コマンドで電力抑制(powerthrottling)の除外プロセスに「VMware Workstation」を加える(vmware-vmx.exe)
お手軽なのは1番目の方法ですが、あんまりよろしくないので2番目か3番目を利用するのがよいでしょう。3番目なら以下のコマンドでOKなようです。
## 管理者権限の「コマンド プロンプト」で
powercfg /powerthrottling disable /path "C:\Program Files (x86)\VMware\VMware Workstation\x64\vmware-vmx.exe"
powercfg /powerthrottling list
なお、本来であれば手元の環境で効果をちゃんと検証したかったのですが、筆者のPCたちに積まれているもので一番よいCPUは第11世代「Intel Core i7」でした。Pコア・Eコアがあるのは第12世代以降だそうで……つまり、筆者の環境で「VMware Workstation」が遅いのは、単にCPUがしょぼいからでした。今年こそはPCを新調したいですね!!
あと、「VMware Workstation Pro」のダウンロード方法がわからない場合は解説記事をどうぞ。Broadcomのアカウントを準備した状態で、窓の杜ライブラリのリンクを利用するのが簡単です。