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「Windows Update」やドライバー、ウイルス定義の更新履歴を全部一覧できる無料ツール

日時や名前、ドキュメントのURLなど……NirSoftツールの新作「FullUpdatesHistoryView」が公開

「FullUpdatesHistoryView」v1.00

 「FullUpdatesHistoryView」はNirSoftツールの新作で、デバイス上で実施されたOSやドライバー、セキュリティツールなどのアップデート履歴を表示するシンプルなアプリだ。Windows 11専用のフリーソフト(寄付歓迎)で、現在公式サイト「www.nirsoft.net」からダウンロードできる。

 本ソフトは、Windows 11で以下のパスに導入された新しいアップデートデータベースのビューワーアプリ。そのため、古いOSでは利用できない。

C:¥:ProgramData\USOPrivate\UpdateStore\store.db

 これまでも似たツール「WinUpdatesView」はあり、古いOSでも利用できるが、Windows 11のメジャーアップデート(例:23H2→24H2)で過去の履歴がすべて削除されてしまうという欠点があった。「FullUpdatesHistoryView」はすべての履歴を保持する新しいデータベースを参照しているため、この欠点解消されている。

 データベースから取得された更新プログラムに関するデータは、リストビューで一覧される。それぞれの行でリストアップされる項目は以下の通りだ。

  • Update Time:アップデートが適用された日時
  • Title:更新プログラムの名前
  • Description:更新プログラムの説明
  • Information URL:ドキュメントがあればそれに対するURL
  • KB Number:ナレッジベース(KB)の番号
  • Category:OSの品質アップデート(Quality)、ウイルス定義(Definition)、ドライバー(Driver)などのカテゴリー
  • Update ID:更新プログラムに割り振られたID
  • Provider ID:更新プログラムを提供するプロバイダー(「WuProvider」ならば「Windows Update」)
  • Reboot Required:OSの再起動の要否
  • Uninstall:アンインストールされているかどうか
  • For OS:OSの更新プログラムかどうか

 カラムヘッダーをクリックすれば、それぞれの項目でリストビューを並び替えできる。オプションメニューで指定すれば、ウイルス定義(Definition)、ドライバー(Driver)およびその他(Other)カテゴリーの行を隠し、重要な更新プログラムのみを表示することも可能。

不要なカテゴリーを隠して、重要な更新プログラムのみを表示

 また、それぞれの行をダブルクリックすれば、各更新プログラムの情報をプロパティ画面でまとめてチェックできる。[Ctrl]+[C]キーで選択した列のデータをクリップボードへコピーしたり、全データ・選択データをCSV/HTML/XML/JSON形式で出力する機能も備える。

各更新プログラムの情報をプロパティ画面でまとめてチェック

 「FullUpdatesHistoryView」は他のNirSoftツールの多くと同様、インストールや追加のDLLを必要としないポータブル・スタンドアロンなアプリとなっており、書庫ファイルを展開して実行ファイルを起動するだけで利用可能。USBメモリなどに入れて持ち運ぶこともできる。[F9]キーで追加設定ダイアログへアクセスすれば、他のデバイスのアップデートデータベースを参照して、内容をリストビューに表示することもできる。

ソフトウェア情報

「FullUpdatesHistoryView」
【著作権者】
Nir Sofer 氏
【対応OS】
Windows 11
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.00(25/03/17)