NEWS(10/03/24 17:52)
多機能テキストエディター「Apsaly」v3.40が公開、テキストの折り畳み機能に対応
C言語やXML/HTMLの構文に応じた折り畳みや選択した行の折り畳みが可能
フリーの多機能テキストエディター「Apsaly」の最新版となるv3.40が、24日に公開された。Windows 98/Me/2000/XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在作者のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。なお、一部機能は寄付を行うと有効になる。
「Apsaly」は、一般的な文章の編集から、プログラミングやHTML編集など多岐にわたって汎用的に利用できるSDI形式のテキストエディター。回数無制限のアンドゥ・リドゥ、正規表現に対応した検索・置換・GREP、タグジャンプ、空白や改行記号の表示ON/OFF、文書タイプ別の色分け、ソースコードの管理やアウトラインプロセッサとして利用できるプロジェクト管理機能などを備えている。
本バージョンの主な変更点は、“折り畳み”機能が追加されたこと。特定の複数行を一時的に“折り畳んで”1行として表示できる。意味や構造上ひとまとめにできる複数の行を編集の妨げにならないようコンパクトに表示しておけるほか、誤って編集してしまわないように隠しておくといった用途にも有効。
本ソフトの折り畳み機能は、ソースコードエディターで見られるようなプログラミング言語などの構造に応じた折り畳みだけでなく、選択したテキスト部分の折り畳みにも対応する。折り畳み部分はわかりやすく色分けされるほか、エディター画面左側に折り畳み操作を行うためのガイドが表示される。
一般のテキストエディターでは、折り畳み機能がアウトライン機能の一部として提供されている場合が多いが、本ソフトでは折り畳み機能のみを独立して利用できるのが特長。プログラミングやアウトラインによるテキスト編集以外の用途でも利用できる。さらに、本ソフトが搭載するスクリプト言語“MikoScript”による折り畳みの操作も可能だ。
折り畳み機能は、行番号のエリアの右クリックメニューから利用できる。たとえば、複数行のテキストを選択して[選択行を折り畳む]メニューを選択すれば、簡単に選択した行を折り畳める。選択した複数行を折り畳み可能な行としてマークするだけに留めたい場合には、[選択行に折目を付ける]メニューを利用しよう。また、メインメニューの[編集]-[折り畳み]項目からは、C言語のソースコードやXML/HTML文書の構文に応じた折り畳みを行うことも可能。
さらに、新機能として“特殊編集モード”が追加された。本機能を利用すれば、選択した範囲の文字列を、選択範囲を維持したまま一括で書き換えられる。たとえば、矩形選択と併用してタブ区切りになったテキストデータを編集するといった用途に便利。矩形選択と併用する場合は、[F7]キーを押せば“特殊編集モード”に移行し、キー入力で選択範囲各行の末尾へ同時に追記したり、同一のデータを同時に貼り付けられる。
そのほか、“MikoScript”の拡張やいくつかの仕様変更も行われている。また、本バージョンからWindows 7が対応OSに加えられた。
- 【著作権者】
- Masahiko Watanabe 氏
- 【対応OS】
- Windows 98/Me/2000/XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 3.40(10/03/24)