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「Microsoft 365」Personal/Familyプランに「Copilot」が統合、値上げも同時実施

AIなしの従来プランも「クラシック」プランとして期間限定提供

「Microsoft 365 Personal」および「Microsoft 365 Family」のサブスクリプション購入者に「Microsoft Copilot」と「Microsoft Designer」を提供

 米Microsoftは1月16日(現地時間)、「Microsoft 365 Personal」および「Microsoft 365 Family」のサブスクリプション購入者に「Microsoft Copilot」と「Microsoft Designer」を提供すると発表した。2024年10月より一部地域で試験運用していたが、全世界に拡大される。

 この変更により、「Microsoft 365 Personal/Family」の契約者には「Word」、「Excel」、「PowerPoint」、「Outlook」、「OneNote」で「Copilot」を使用できるAIクレジットが毎月割り当てられる。このクレジットは画像生成AI「Microsoft Designer」や、「ペイント」「フォト」「メモ帳」などのWindows標準アプリに搭載されるAI機能でも利用可能。

「Microsoft 365 Personal/Family」プランだけで「Word」などで生成AI機能が利用できるように

 「Microsoft Designer」は無償でも使えるが、月に得られるクレジットは15に過ぎない。しかし、「Microsoft 365 Personal/Family」ユーザーならば60クレジットを得られる(他のAI機能と共有)。同社は、ほとんどの契約者にとって十分な割り当て量だとしている。

 ただし、「Microsoft 365 Family」の場合、AIクレジットが提供されるのはサブスクリプションの所有者(メインの契約者)のみだ。他のユーザーと共有することはできない。AIクレジットがなかったり、足りない場合は、「Copilot Pro」へのアップグレードが必要となる。

 また、AIによる支援が不必要な場合に備え、必要に応じて各アプリで「Copilot」をON/OFFする設定が追加される。

「Copilot」をON/OFFする設定(「Word」の場合)

 なお、今回の変更に合わせ、「Microsoft 365 Personal/Family」の価格はリリース以来初めて月額3米ドル値上げされる(日本市場では為替を反映させた値上げが実施されたことがあるが、米国市場では初めて)。

 すでに利用中の場合、次回の更新から新しい価格が適用される。日本での価格は、「Microsoft 365 Personal」が年額21,300円、「Microsoft 365 Family」が年額27,400円(いずれの税込み)。

日本での新しい価格

 予算の都合があるユーザーやAI機能を必要としないユーザーは、「Copilot」やAIクレジットのない他のプラン(「Microsoft 365 Basic」など)に切り替えることが可能。また、期間限定で従来のプランを踏襲した「クラシック」プランも用意される。