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個人向け「Microsoft Defender」のVPN機能が2025年2月28日に廃止へ

デバイス保護機能、脅威アラートなどは「Microsoft 365 Personal/Family」向けに継続

同社のアナウンス

 米Microsoftは1月31日(現地時間)、個人向け「Microsoft Defender」からプライバシー保護(VPN)機能を削除する計画を明らかにした。顧客のニーズにより合致する新分野へ投資するためだという。

 個人向け「Microsoft Defender」(Microsoft Defender for individuals)は、2022年6月より「Microsoft 365 Personal」「Microsoft 365 Family」で提供されているセキュリティソリューション。自分や家族のデバイスのセキュリティ状態を一覧し、セキュリティ上の警告や解決策、ヒントなどを受け取ることが可能。米国では個人情報やクレジットカード情報の漏えい監視なども提供している。企業向けに展開している「Microsoft Defender for Endpoint」テクノロジーをベースに構築されており、Windowsだけでなく、MacやiOS、Androidもまとめて管理できるのが魅力だ。

個人向け「Microsoft Defender」(Microsoft Defender for individuals)のWindows版クライアント

 「Microsoft Defender」のプライバシー保護(Defender VPN)は、米国時間2025年2月28日に廃止される。Windows、iOSおよびmacOSのユーザーはとくになにもする必要はないが、Androidの場合は「Defender VPN」のVPNプロファイルを手動で削除する必要があるので注意したい。

 なお、「Defender VPN」が削除された後もデバイス保護機能、脅威アラートなどの機能は今後も提供される。

  • Microsoft 365 Personal:最大5台のデバイスを保護。米国の契約者にはクレジットおよび60種類以上の個人情報を監視する機能、24時間365日の盗難サポートが提供される。復旧に関連する弁護士費用と専門家費用を最大100万ドル、紛失した資金を最大10万ドルまで補償する個人情報保険に加入可能
  • Microsoft 365 Family:1人あたり最大5台のデバイスを保護。米国の契約者には上記の個人情報漏えい監視・盗難サポートが提供され、個人情報保険への加入も可能