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Microsoft、個人向け「Microsoft Defender」の提供を開始
「Microsoft 365」ユーザー向けの新しいセキュリティ管理ソリューション
2022年6月17日 10:51
米Microsoftは6月16日(現地時間)、個人向け「Microsoft Defender」(Microsoft Defender for individuals)の提供を開始した。「Microsoft 365 Personal」および「Microsoft 365 Family」を契約しているユーザーが利用可能。Windows、macOS、iOS、Androidに対応する。
PCやタブレット、スマートフォンの普及により、もはや一人で複数台のデバイスを所有することはなんら珍しいことではなくなった。また、PCに詳しいユーザーであれば家族にデバイスの管理を任されることも少なくないだろう。個人が管理しなければならないデバイスの数は増える一方だ。
そこで問題になるのが、こうしたデバイスのセキュリティ管理だ。普段はWindows/Androidしか利用しないのに、家族にMac/iOSデバイスの世話を頼まれた。導入されているセキュリティソフトがデバイスによって異なる。OSによって気をつけるべきセキュリティのポイント、メンテナンスの要所や作法が違う――管理するデバイスが増えるにつれて、対応すべき問題は複雑になっていく。
個人向け「Microsoft Defender」は、そうしたニーズに応えて開発されたソリューションだ。以前より存在が知られていたが、今回正式に提供の開始が発表された。
本ソリューションが提供するのは、以下の機能だ。
- ダッシュボード:複数のデバイスを単一のダッシュボードで管理。家族のデバイスも、ここにまとめることができる
- ウイルス対策のステータスを表示:サードパーティ製のセキュリティソフト(「Norton」や「McAfee」など)にも対応
- Windowsのデバイス保護を他のプラットフォームへ拡張:企業向けに展開している「Microsoft Defender for Endpoint」テクノロジーをベースに構築されており、Mac、iOS、Androidも保護
- セキュリティヒント:警告や解決策、ヒントなどを即座に受け取り、デバイスとデータの安全性を維持(Windows/Macのみ)
同社は今後も個人向け「Microsoft Defender」の強化を図る考え。個人情報保護や安全なオンライン接続といった機能拡張も行われるという。