いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】個人向けMicrosoft 365で無料になった「Copilot」を使ってみよう!

Microsoft 365のPersonal/Familyプランで「Copilot」が使えるようになりました

Personal/Familyプランで「Copilot」を利用可能

 以前にエクセルでもCopilotが使えることを紹介しましたが、この記事の執筆時点では、Copilotを利用するにはMicrosoft 365の契約とは別に、Copilot Proの契約(税込3,200円/月)が必要でした。

 しかし、マイクロソフトは2025年1月26日、Microsoft 365 Personal/FamilyプランでCopilotを提供すると発表しました。Microsoft 365 Personal/Familyを契約しているなら、追加料金なしで利用できます。

Microsoft 365 Personal/Familyを契約していれば「Copilot」を利用できます

 ただし、ひと月あたり60クレジットのみ。1回のやり取りで、1クレジットを消費します。やや少ない印象もありますが、月が変わればクレジットは追加されます。頻繁に使わなければ十分でしょう。これまで興味はあっても課金は嫌という人も試してみてはいかがでしょうか。

[Copilot]ボタンが表示されるようになった

 Copilotを意識していなかった人も、たまに出現する[Copilot]ボタンは見たことがあるのではないでしょうか。試しに任意のセルをクリックしてみてください。すばやくCopilotを呼び出せて、セルの内容に合わせて回答が表示されます。なお、自動保存はONにしておかないと、Copilotが起動しないことに注意してください。

任意のセルをクリックすると、[Copilot]ボタンが表示されます(①)
[Copilot]ボタンからすぐにCopilotを呼び出せます。ここでは[この数式を説明する](②)を選択してみます
Copilotが起動して、自動的に『この数式を説明してください: =D2*E2』とプロンプトが入力されました(③)
回答が表示されます(④)

 この例は単純な掛け算ですが、もっと複雑な数式でも正確に回答してくれます。他人から引き継いだファイルに含まれる数式なら重宝しますよね。もちろん、続けてやり取りすることも可能です。

条件付き書式の設定も簡単

 例えば、条件付き書式の設定もCopilotに頼めば簡単です。[Copilot]ボタンからの操作ならプロンプトの入力も不要。回答の候補から選択するだけで済みます。

[Copilot]ボタンから[条件付き書式の提案](⑤)を選択します
候補の回答がいくつか表示されます。ここでは上位10%で設定してみます(⑥)
選択した項目がプロンプトとして入力されます(⑦)
[適用](⑧)をクリックします
ルールに従ってセルが強調されました

ピボットテーブルも一瞬で作成可能

 難しいとされるピボットテーブルの作成も一瞬です。データによっては意図通りにならないこともありますが、[Copilot]-[ピボットテーブルまたはグラフを使用して集計]と選択するだけ。最初から作成するより、作成後のピボットテーブルを編集するほうが簡単です。かなり手間が省けます。

[Copilot]-[ピボットテーブルまたはグラフを使用して集計](⑨)をクリックします
集計結果が表示されます。[新しいシートに追加](⑩)をクリックします
ピボットテーブルが新しいシートに挿入されました(⑪)
ピボットテーブル内をクリックして(⑫)、すぐに編集作業に取りかかれます

 [数式列を提案する]の項目も便利に使えます。例えば、単価と販売数を入力した時点で、[Copilot]ボタンを使えば、販売金額を求める数式を入力する手間もありません。