いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】作業フロー図や組織図の作図に「図形挿入」はNG ~SmartArtでラクにキレイに
2025年1月29日 06:55
[挿入]→[図形]で苦労する必要なし!
エクセルの主な用途は表計算ですが、用途によってはフロー図や組織図などが必要になることもありますよね。[挿入]-[図形]とクリックして、必要な図形を選んでいませんか?
きれいに仕上げようとすると手間がかかりますよね。[SmartArt]を使ってみてはいかがでしょうか。特に新しい機能ではないので、ご存じの機能だと思いますが、“ありもの”の図形しか作れないと思い込んでいる人も多いでしょう。
実は[SmartArt]の自由度は高く、四角形やテキストボックス、矢印などを1つずつ挿入するより手軽に作図できます。今回は[SmartArt]挿入後のカスタマイズのコツを見ていきましょう。エクセルだけでなく、ワードやパワーポイントでも使えるテクニックです。
要素の増減が簡単
以下のような体系図を作図することを考えてみましょう。[挿入]-[図形]から操作すると、四角形をくり返しコピーしたり、位置を調整したりする手間がかかりますよね。
[SmartArt]なら項目の増減も簡単。テキストを入力するだけです。ただ、イメージ通りの項目がないから使えない!と考える人もいるでしょう。心配しなくても大丈夫。後からカスタマイズできます。
ただし、流れ図を作りたいのに[マトリックス]から選択してしまうなど、完成イメージとかけ離れたレイアウトは選択しないほうがいいでしょう。
テキストの入力だけで図形が増減するのが便利ですよね。ポイントは、テキストの折り返しが気に入らなくても“その都度調整しない”ことです。どうしても気になるなら、[SmartArt]の枠に表示されるハンドルをドラッグしましょう。
手軽に図形を変更できる
手軽に図形を変更できることが[SmartArt]の大きなメリットです。とりあえず必要なテキストを入力しておき、後から好みのイメージに選択し直すことが可能です。[SmartArt]を挿入し直す必要がないことを覚えておいてください。
また、完成形と一致するレイアウトはないと考えてください。ボックスや矢印など、あくまでも必要な要素が含まれているかを重視して選択します。
図形に変換して調整する
続けて色も変更したくなると思いますが、組み合わせの色しか選択できないため、後から調整するのが得策です。[SmartArt]を図形に変換します。変換後は、いつもの図形と同じ。塗りつぶしの色やフォントのサイズなどを変更するだけです。
1つずつ図形を挿入するより手軽だと思いませんか? 大量のテキストが必要な作図では便利に使えるはずです。完成した図形に矢印などの図形を組み合わせるのも簡単です。