いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】複数セルへのコピペをさらに効率化! 「ジャンプ」機能を使った時短技

上のセルの内容の複製にコピペは不要

コピペより圧倒的に簡単&効率的

 エクセルで同じデータを何度も入力する必要がある時、どのように操作しますか? コピー&ペーストで処理する人がほとんどだと思いますが、以下のような表ではどうしましょう? 集計できるように表を整えるには、空白になっている支店名と担当者名を埋める必要があります。

空白になっている支店名と担当者名を埋めるのに、コピー&ペーストをくり返すのは面倒ですよね?

 セルA2をコピーして、セルA3~A13にペースト、セルB2をコピーして、セルB3~B5にペースト……、と繰り返しますか? オートフィルやショートカットキーを使っても、それなりの手間がかかります。

 このような作業はサッと終わらせて、次の処理に進みたいですよね? 今回は「ジャンプ」の機能と組み合わせて使える時短ワザを紹介します。

表内の空白にまとめて数式を挿入する

 [Ctrl]+[G]キーを押して呼び出せる「ジャンプ」の機能はご存じの人も多いでしょう。選択中のセル範囲から“空白セル”のみを選択する際に便利です。今回のワザも、空白セルを選択するところまでは共通。その後、すぐ上にあるセルを参照して[Ctrl]+[Enter]キーを押すのがポイントです。

セル内を選択して(①)、[Ctrl]+[A]キーを押します(②)
表全体が選択されるので、[Ctrl]+[G]キーを押して(③)、[ジャンプ]ダイアログボックスを呼び出します。[セル選択](④)をクリックします
[空白セル](⑤)を選択して[OK](⑥)をクリックします
空白セルのみが選択されます。アクティブセルの位置は表によって異なりますが、そのまま「=」と入力します(⑦)。
「=」と入力したセルのすぐ上のセルを参照するようにセル(ここではセルB2)をクリックします(⑧)。数式が入力されたら、[Ctrl]+[Enter]キーを押します(⑨)
空白だったセルに必要なデータが入力されました

誤作動を防ぐために値で貼り付ける

 値や数式を入力して[Ctrl]+[Enter]キーを押すと、選択中のすべてのセルに同じデータが入力される動作を使ったテクニックです。相対参照の数式は自動的にセル参照が切り替わるので、上記の手順では、セルB3に入力した数式「=B2」が選択中の空白セルすべてに入力されるわけです。

 セルB4には「=B3」、セルA5には「=A4」といった数式が入力されます。このままフィルターをかけたりすると、セルの内容が変化してしまうので、“値”として貼り付け直しておきましょう。

例えば、セルB4には「=B3」という数式が入力されます(⑩)。セルA5には「=A4」と入力されています
フィルターなどによる誤作動を防ぐために、[値](⑪)として貼り付けておきましょう