NEWS(10/06/09 14:57)

IEを“Chrome”相当へ強化するプラグイン「Google Chrome Frame」がベータ版に

初回公開時から200以上の不具合が修正、セキュリティや安定性が強化される

「Google Chrome Frame」ベータ版「Google Chrome Frame」ベータ版

 米Google Inc.は8日(現地時間)、IEを「Google Chrome」相当へ強化できるプラグイン「Google Chrome Frame」のベータ版を公開した。本プラグインは、昨年9月から開発者向けのプレビュー版が公開されていたが、9カ月間の開発期間を経て、今回一般向けにもベータ版として提供されることになった。

 「Google Chrome Frame」は、IEに「Google Chrome」v5相当のレンダリングエンジンを埋め込んで、IEの代わりにHTMLのレンダリングを行う。そのため、現状のIEでは利用できない“video”タグや“audio”タグなどのHTML5の諸機能も利用可能。たとえば、複数ユーザーでデータの共同編集作業が可能な“Google Wave”といったHTML5をフル活用したWebアプリケーションも、IEから利用できるようになる。

 初回公開時からは200以上の不具合が修正されており、セキュリティや安定性が強化された。また、IEとの機能統合も改善されている。たとえば、IEの“InPrivate ブラウズ”機能を利用すると、本プラグインが自動でOFFになりIEのレンダリングエンジンが利用されるようになる。

 本プラグインは、Windows XP/Vista/7上のIE6/7/8に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。

【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
Windows XP/Vista/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
5.0.375.62(10/06/08)

(柳 英俊)