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「Excel」に『こうしたい』と自然な言葉で伝えるだけで数式化 ~関数の知識はもう不要

「Microsoft 365 Copilot」ライセンスのあるWeb版「Excel」で順次展開中

言葉で説明した数式を「Copilot」が具体化、「Copilot in Excel」に新機能

 米Microsoftは12月12日(日本時間)、「Copilot in Excel」の新機能を発表した。言葉で説明すると「Copilot」がそれを数式にしてくれるため、「Microsoft Excel」に不慣れなユーザーでも高度な処理を記述できるようになる。

 本機能は「Microsoft 365 Copilot」ライセンスのあるWeb版「Excel」で順次展開中。使い方は以下の通りだ。

  1. セルに『=』を入力する
    セルに『=』を入力する
  2. [Ask Copilot for a formula](Copilot に数式をたずねる)というポップアップが表示される。[Ctrl]+[,]キーで「Copilot」ポップアップへアクセスすることも可能
  3. 言葉で実現してほしい処理をプロンプトとして入力してしばらく待つと、「Copilot」が関数を提案してくれる
    言葉で実現してほしい処理をプロンプトとして入力
  4. 問題がなければ[Keep it]ボタンで確定。[Discard]ボタンで破棄
    問題がなければ[Keep it]ボタンで確定。[Discard]ボタンで破棄

 既存の数式が入力されたセルでも利用可能で、自然言語で変更を指示できる。たとえば「Copilot」が提案した数式のうち、日付の形式が好みでない場合、追加で「月をMMM形式(英語の短縮形。Jan、Febなど)で表示」などと指示すればよい。複数シートにまたがる数式も生成できるので、『損益計算書と貸借対照表の値を使った資産回転率の計算』といった数式も書いてもらえる。

 ただし、今のところ生成できる数式は一度に1つだけだ。複数の数式を同時に生成する機能も実装が検討されているが、まだ対応していない点には注意したい。