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「Excel」のエージェントモード、Web版で一般提供開始 ~日本語にも対応

来年1月にはWindows/Mac版、「Microsoft 365 Personal/Family」にも展開へ

「Microsoft Excel」のエージェントモード、Web版で一般提供開始

 米Microsoftは12月9日(日本時間)、Web版で「Microsoft Excel」エージェントモードの一般提供を開始した。商用の「Microsoft 365 Copilot」ライセンス、または「Microsoft 365 Premium」サブスクリプションのユーザーが利用できる。1月には「Microsoft 365 Personal」「Microsoft 365 Family」のユーザーにも提供される予定。

 エージェントモード(Agent Mode)は、言葉で「Excel」を操れるようにするAIアシスタント。ワークブックの内容を理解し、ユーザーの指示(プロンプト)をもとに必要なスプレッドシート操作を複数ステップにわたって計画し(マルチステップ推論)、実行を任せることができる。既存のデータにWeb検索の結果を組み合わせて新しいワークブックを作ってもらったり、業務データを分析して収益予測を出してもらったり、大規模データを解析して異常値やトレンドを抽出してもらったり、複数のシートにまたがるデータを一覧できるダッシュボードを作成したりといった用途に利用できる。

 対応言語は、日本語を含む8カ国語。Windows版ではまだプレビュー提供の段階だが、1月にはMac版も含め正式提供となる見込みだ。

 同社は今後も「Excel」エージェントモードの改善に取り組む考え。2026年初頭にファイルグラウンディング(AIの応答の根拠としてファイルを示すこと)や「Work IQ」(業務データをもとにビジネスの文脈を理解するインテリジェントレイヤー)にも対応していくとしている。