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「Excel」のエージェントモードがWindows版に実装 ~Web検索で最新知識にもアクセス

新しい[データの取得]ダイアログもお披露目された2025年11月アップデート

Microsoft、「Microsoft Excel」の2025年11月アップデートの内容を発表

 米Microsoftは11月25日(日本時間)、「Microsoft Excel」の2025年11月アップデートの内容を発表した。

エージェントモード(Frontier)の強化

エージェントモード(Frontier)の強化

 まず、エージェントモード(Agent Mode)がWindows版「Excel」で利用できるようになった(これまではWeb版のみ)。エージェントモードは、言葉で指示した通りにAIが「Excel」を操作し、タスクを完了してくれる機能。同社の先進的なAI機能を先行体験できる「Frontier」プログラムで展開中だ。

1214 Ignite Agent Mode EXCEL 11112025 V5 POLISH

 また、エージェントモードでWeb検索がサポートされた。AIモデルをトレーニングしたときにはまだなかった最新の知識、リアルタイムの情報などもタスクに活用できるようになる。たとえば、G20諸国の最新のGDP成長率と二酸化炭素排出量データをグラフにしたり、今年のノーベル賞受賞者をおもな業績とともに表にまとめてもらったりといった用途が考えられるだろう。

 そのほかにも、「Microsoft 365 Copilot」の既定モデル(Azure環境でホストされているOpenAI社のAIモデル)に加え、Anthropic社の「Claude」AIモデルが選べるようになった。

Anthropic社の「Claude」AIモデルが選べるように

新しい[データの取得]ダイアログ(プレビュー)

新しい[データの取得]ダイアログ(プレビュー)

 データ処理ツール「Power Query」を近代化する取り組みの第一歩として、新しい[データの取得](Get Data)ダイアログが導入された。これまでのようにサブメニューでデータソースを選ぶよりもシンプルで、使いやすい。

 この機能は最新チャネルのWindows版で展開中。

MGD Dialog Demo

そのほかの機能

 そのほかにも、Appleデバイス(iPhone、iPad、Apple Vision Pro)で新しいUIデザイン「Liquid Glass」がサポートされた。テンプレートを検索する際にチラシ、履歴書、請求書などのカテゴリー別にフィルタリングするボタンも導入されている。