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「Google 検索」に新機能 ~トップニュースにお気に入りのメディア・サイトを追加

「AIによる概要」「AI モード」も改善、AI時代におけるニュースの提供形態を模索

「Google 検索」に「Preferred Sources」などの新機能、AI時代におけるニュースの新しい提供形態を模索

 米Googleは12月10日(現地時間)、「Google 検索」のアップデートを発表した。「Preferred Sources」をグローバル展開するなど、いくつかの新機能が導入される。

お気に入りの情報源

 「Preferred Sources」(お気に入りソース)は今年8月から米国とインドで先行提供されていた機能で、「Google 検索」に表示されるニュースフィード(Top Stories)をカスタマイズして、ユーザーが信頼しているメディアや気に入っているWebサイトが表示されやすくする。たとえば地元のニュースサイトを登録しておけば、地域のニュースに接しやすくなる。

 この機能はまず英語圏で、来年にはすべての言語で展開される予定。

定期購読しているニュースの優先表示

 また、「Gemini」アプリには「Google アカウント」で定期購読(サブスクライブ)しているニュースメディアからのリンクを優先し、専用のカルーセルに表示する機能が近々導入される。この機能は将来的に「AIによる概要」(AI Overviews)「AI モード」にも展開される予定だ。つまり、信頼するニュースメディアを定期購読することの価値が高まる。

AI体験におけるリンクの表示改善

 また、「AI モード」では回答に埋め込まれる「インラインリンク」の数が増やされるとのこと。根拠となる情報源へのアクセスが容易になる。デザインもわかりやすくなり、なぜリンクが提案されているのかが短い文章で説明される。

AI体験におけるリンクの表示改善

 世界中のニュースメディアとの商業的なパートナーシップも拡大し、APIのようなコンテンツ配信手段に支払ったり、AIを通じてより頻繁にアクセスしてもらえる読者を獲得する方法を探るとしている。また、出版社と協力して「Google ニュース」の新機能をテストしているとのこと。これには「Google ニュース」の記事に「AIによる概要」を表示したり、音声で読み上げたりといったものが含まれるという。もちろん、出典の表示や記事へのリンクも含まれる。