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Google検索の「AI Overviews」が日本でも提供開始、検索結果の最初に“AIによる概要”を表示

情報源を直接チェックできる機能も追加へ

Google検索の「AIによる概要」が日本でも提供開始

 米Googleは8月16日(日本時間)、Google検索の生成AI機能「AIによる概要(AI Overviews)」を日本国内向けに提供開始すると発表した。2024年5月より米国を対象として試験的に展開されていたもので、日本を含む英国、インド、インドネシア、メキシコ、ブラジルの6カ国へと提供地域を拡大、各国の言語への対応も開始する。

 「AIによる概要」は、ユーザーからの検索(質問文)に対し、AIが目的の情報に関する概要をスナップショットして表示してくれる機能。Google検索における最新生成AI機能の試験運用版を提供するプラットフォーム「Search Labs」を通じて広範なテストを実施し、フィードバックを得ながら機能の改善が進められてきた。

「AIによる概要」の回答例(画面は試験運用版のもの)

 今回の提供地域拡大に伴い、ブラウザー版の「AIによる概要」にリンクを表示し、検索中に関連するWebサイト(情報源)をチェックできる機能が追加される。スマートフォン版であれば、右上のサイトアイコンをタップしてアクセス可能。これらの機能は「AIによる概要」がすでに公開されているすべての国、また120以上の国と地域のSearch Labsユーザーを対象に、同日より順次展開が開始される。

 ほかにも、現在すでに目立つように表示されているWebページへのリンクに加え、「AIによる概要」の文章内に、関連するWebページへのリンクを試験的に直接追加していくとのこと。

 なお、「AIによる概要」は、Search Labsユーザーでなくとも利用可能になるようだが、提供は段階的に進められている模様。Search Labsの試験運用版の場合、個人のGoogle アカウントが対象で、Google Workspace アカウントでは利用できないので注意。

 また「AIによる概要」は、通常のGoogle検索結果の上(ページの最初)に表示されることになる。これを煩わしく感じるユーザーは、現在のところは、Search Labsの[管理]画面から[AI による概要など]をOFFにして無効化してみるのも手だろう(一般提供版の設定方法は編集部未確認)。

Search Labsの[管理]画面。ただし、こちらの設定はLabs以外のものには反映されない