Google AI Studioに「Prompt Gallery」が公開 ～無料で利用可能、AIアプリ開発をもっと手軽に

「Google AI Studio」上で利用できる「Prompt Gallery」

　米Googleは8月22日（現地時間）、Gemini APIを用いたアプリ開発者向けのブラウザーベースIDE「Google AI Studio」において、複数のプロンプトアイデアをテストできる「Prompt Gallery」を公開した。執筆現在、「AI Studio」はGoogle アカウントがあれば、誰でも無料で利用できる。

　「Prompt Gallery」は、同社の生成AI「Gemini」の最新モデルを活用するためのアイデアサンプル集。AIモデルがどんなプロンプトに対してどんな回答を行なうのかをWebブラウザー上で実際に確認できる。

　同ツールは、すでに機械学習モデル全般をカバーする包括的なプラットフォーム「Vertex AI」で提供されていたものではあるが、「AI Studio」であれば、使用するモデルの選択（Gemini 1.5 Pro/1.5 Flashのほか、Gemma 2も使用可能）や回答出力の微調整（Temperature）、APIキーの発行まで行なうことができる。

プラットフォーム自体は日本語に対応していないが、「Important Instruction：すべて日本語で回答して下さい。 (LANG=JA)」というような指示を出せば、日本語での回答結果も得られる

プレビュー版の最新モデルも利用できる

　執筆現在、「Prompt Gallery」で提供されているプロンプトサンプルは26種。手元にある食材の画像からレシピを提示してくれる「Cook Helper」や、1枚の画像からブログ記事を書いてくれる「Blog post creator」など、そのジャンルは多岐にわたっている。

　Google AI Studioのリードプロダクトマネージャーを務めるLogan Kilpatrick氏は、X（旧Twitter）にて「ロングコンテクスト、ネイティブ・マルチモーダル（画像、動画、音声）、構造化出力などを試してみてほしい」とポストしている。

「Cook Helper」

「Blog post creator」