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「Google 検索」の「AI モード」が日本語を含む5カ国語に対応、「単語で検索」ではなく「問いかけ」で
今まで何回も小分けで検索していた複雑な質問にカスタム「Gemini 2.5」が一発回答
2025年9月9日 10:05
米Googleは9月8日(米国時間)、「Google 検索」の「AI モード」を、日本語を含む5つの言語で提供すると発表した。今年5月の開発者向けカンファレンス「Google I/O 2025」で導入が発表され、米国で展開されていた。
「AI モード」(google.com/ai)は「Gemini 2.5」のカスタムバージョンを活用し、複雑な質問に対し一度で回答してくれる機能。たとえば「京都駅出発で6泊7日の旅行プラン」を調べたい場合、これまではユーザー自身が検索ワードを考え、何度も検索をかけながらルート選定やホテルの検索、価格の比較などを行う必要があった。「AI モード」であれば、これらすべてのことをユーザーに代わり、「Gemini」がまとめて調べてくれる。
これまでは単一のキーワードや比較的短い文章で検索するのが一般的だったが、「AI モード」ではより長く、詳細にクエリ(問い合わせ)を書く方が、目的に即した回答が得られる。なぜなら、「AI モード」では「クエリ ファンアウト」という技術が活用されており、複合的な質問がいくつかの単純なサブトピックに分割され、それらが並行して検索されるためだ。クエリが長く、詳細なほどサブトピックの選別は洗練され、より深く掘り下げた検索が行える。
つまり、「京都駅出発で6泊7日の旅行プランを考えて」だけでなく、「伝統工芸とか歴史的な場所を巡るアクティビティ中心のプランで、ディナーでおすすめのレストランも入れて」などと、追加の依頼も遠慮なく盛り込んだ方がよい回答が得られる。
また、「AI モード」はマルチモーダル体験を考慮した設計されている。つまり、従来のようにテキストで検索するだけでなく、音声、カメラ(視覚)などのモードも組み合わせて検索できる。そのため、スペイン語のメニューの写真を撮り「このメニューが何かわからないんだけど、どれがベジタリアン向けか教えて」と声で尋ねるといったことも可能だ。
「AI モード」は「Google 検索」の結果ページに表示される[AI モード]タブから利用可能。PCとモバイルのWebブラウザー、および「Google」モバイルアプリ(iOS/Android)でサポートされる。編集部では確認できなかったが、段階的に展開されているものと思われる。