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Canonical、「Ubuntu Pro for WSL」の一般提供を開始 ~個人用途であれば5台まで無料

最大15年間のエンタープライズサポートを「Microsoft Store」から簡単に有効化

Canonical、「Ubuntu Pro for WSL」の一般提供を開始

 英Canonicalは12月2日(現地時間)、「Ubuntu Pro for WSL」の一般提供を開始した。現在、「Microsoft Store」から入手可能。ソースコードやベータ版のバイナリは「GitHub」からもダウンロードできる。ライセンスは「GPL-3.0」。

 「WSL」(Windows Subsystem for Linux)は、Windows上でLinuxディストリビューションを動作させる仕組み。なかでも「Ubuntu」は古くからMicrosoftと共同で「WSL」の開発を進めてきたパートナーで、ローンチ当初から「WSL」をサポートしている(当時は「Ubuntu on Windows」と呼ばれていた)。

 今回リリースされた「Ubuntu Pro for WSL」は、「WSL」で動作する新規または既存の「Ubuntu」インスタンスで「Ubuntu Pro」を自動有効化するパッケージだ。

「Ubuntu Pro」ライセンスのトークンを入力

 「Ubuntu Pro」は、エンタープライズ向けの有料サブスクリプション。長期サポート(LTS)リリースの「Ubuntu」は通常5年間サポートされるが、それに加えて最大10年、計15年のセキュリティメンテナンスが提供される。これには「Node」や「Wordpress」、「Docker」、「MySQL」などの追加ソフト、「Python」、「Go」、「Rust」といった主要なツールチェーンのサポートも含まれる。デバイス管理ソリューション「Landscape」で「WSL」の「Ubuntu」インスタンスを集中管理する機能もベータ版として利用可能だ。

デバイス管理ソリューション「Landscape」への参加が可能(ベータ版)
「WSL」で動作する「Ubuntu」インスタンスが「Ubuntu Pro」に。解除(デタッチ)も可能

 なお、「Ubuntu Pro」ライセンスは個人用途であれば5台まで無料(公式の「Ubuntu」コミュニティメンバーであれば50台まで)。企業であれば30日間の試用が可能だ。