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Canonical、「Ubuntu 22.04 LTS」の提供を開始 ~WSLパッケージもストアに登場

2年に一度の長期サポート版

Canonical、「Ubuntu 22.04 LTS」の提供を開始。WSLパッケージもストアに登場

 英Canonicalは4月21日(現地時間)、「Ubuntu 22.04 LTS」を一般公開した。Linuxディストリビューション「Ubuntu」の最新リリースで、通称は「Jammy Jellyfish」。2年に1度の長期サポート(LTS:Long Term Support)リリースとなっており、サポート期間は2027年4月までの5年。加えて、有償の拡張セキュリティメンテナンス(EMS:Extended Security Maintenance)が5年間提供される見込みだ。

「Ubuntu 22.04 LTS」は最長で10年間サポートされる

 Windowsで「Ubuntu 22.04 LTS」を利用する場合は、「Hyper-V クイック作成」や「Windows Subsystem for Linux」(WSL)が手っ取り早い。「Hyper-V クイック作成」のギャラリーにはまだ追加されていないが、「Microsoft Store」ではすでにWSL向けパッケージの提供が開始されている。

「Hyper-V クイック作成」のギャラリーにはまだ追加されていないが、近いうちに利用可能になるものと思われる

 WSL向けパッケージを利用する際は、あらかじめ[Windows の機能の有効化または無効化]ダイアログで[Linux 用 Windows サブシステム]オプションを有効にしておく必要がある。このダイアログは[ファイル名を指定して実行]ダイアログに「OptionalFeatures」と入力して[Enter]キーを押すとアクセスできる。[スタート]画面で検索してもよい。

[ファイル名を指定して実行]ダイアログに「OptionalFeatures」と入力して[Enter]キーを押す
[Windows の機能の有効化または無効化]ダイアログで[Linux 用 Windows サブシステム]オプションを有効に

 コマンドラインに慣れたユーザーならば「wsl --install」が手軽だが、まだ利用できないようだ。

「wsl --install」コマンドでもインストールできるようになる見込み

 セットアップした「Ubuntu 22.04 LTS」は、[スタート]画面などから起動可能。コマンドラインで「ubuntu2204」と入力してもよい。

 ちなみに「Microsoft Store」では現在、「Ubuntu」(そのときどきの最新版にアップデートされる)と「Ubuntu 18.04 LTS」、「Ubuntu 20.04 LTS」を加えた4バージョンが利用できる。これらは、同じ環境に共存させることも可能だ。

「Microsoft Store」では4種類のバージョンの「Ubuntu」が提供されている