やじうまの杜
「Ubuntu 22.04 LTS」が「リモート デスクトップ接続」に対応したらしい
わざわざ「VNC」などを導入しなくていいのはお手軽かも
2022年4月25日 06:45
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「Ubuntu 22.04 LTS」の一般提供が開始されましたが、このバージョンは標準でRDP(Remote Desktop Protocol)をサポートしているのだそうです。つまり、わざわざ「VNC」などを導入しなくても、Windows標準の「リモート デスクトップ接続」から「Ubuntu」に接続できるというわけ。さっそく手元の「Surface Pro 3」に「Ubuntu 22.04 LTS」をインストールしてみました。
「Ubuntu 22.04 LTS」のRDPは初期状態で有効化されているようです。設定画面の[共有]セクション右上のトグルスイッチと[リモート デスクトップ]オプションが有効化されていることを確認しましょう。[リモート デスクトップ]画面に移動すると、デバイス名やユーザー名、パスワードなどを確認できます。パスワードは「Ubuntu」のログインに使うローカルアカウントのそれとは異なるものが用意されているので注意しましょう。
あとはWindows側で「リモート デスクトップ接続」を起動し、デバイス名を入力して接続するだけ――のはずなのですが、手元の環境ではうまくいきませんでした。「Ubuntu」の設定画面でRDPを有効化していても、一度
systemctl --user restart gnome-remote-desktop.service
を実行しないと接続できなかったり(初期状態で有効化されているように見えるだけ?)、
systemctl --user status gnome-remote-desktop.service
コマンドでステータスをみると
RDP TLS certificate and key not configured properly
というエラーが表示されたり。デバイスを見つけて認証を行うところまでは進むことができたのですが、筆者のヘボいLinuxスキルではこれが限界でした。もし解決方法をご存じの方がいらっしゃるなら、ご教示頂ければ幸いです。
――そんなわけで、今回はうまくいきませんでしたが、これがすんなりいけば結構手軽そうに思えます。筆者はモニター・キーボードなしのWindowsデバイスをテスト環境としていくつか用意しており、「リモート デスクトップ接続」経由で利用しているのですが、これに「Ubuntu」デバイスを加えてもいいなと感じました。