NEWS(10/06/11 14:21)
「Adobe Flash Player」v10.1が正式版に、H.264動画のGPU支援再生機能などを追加
マルチタッチや加速度センサーなどの新技術にも対応、脆弱性の修正は32件
米Adobe Systems Incorporatedは10日(現地時間)、表現力豊かなコンテンツをさまざまなプラットフォームで再生可能にするWebブラウザー用プラグイン「Adobe Flash Player」の最新版v10.1を正式公開した。Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7などに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。
「Adobe Flash Player」v10.1では、主にモバイル端末を中心に対応プラットフォームを広げたほか、マルチタッチや加速度センサーといった新しい技術に対応している。さらにWindows版での改善点としては、H.264形式の動画を再生する際にGPUによるハードウェアアクセラレーション機能を利用できるようになったことが挙げられる。これにより、よりスムーズに動画を再生できるだけでなく、CPUへの負荷やバッテリーの消耗も抑えることが可能。
また、前の正式版v10.0.45.2で発見された32件の脆弱性が修正されている。これらの脆弱性は同社による判定で深刻度が4段階中最高の“Critical”に分類されており、すでに脆弱性を利用した攻撃も確認されているという。一刻も早いアップデートが必要だ。
なお、同様の脆弱性は「Adobe Reader」「Adobe Acrobat」でも確認されている。それらの製品向けのセキュリティパッチは、次回の定例アップデートである7月13日ではなく、予定を早めて今月29日に配布される予定。
- 【著作権者】
- Adobe Systems Incorporated
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 10.1.53.64(10/06/10)