NEWS(10/07/29 20:34)
Lunascape、iPad向けの“タブ切り替え型”Webブラウザー「iLunascape」
独自のチューニングを施すことで速度を向上、ボタン配置など使い勝手にもこだわる
Lunascape(株)は29日、“iPad”上で動作するタブ切り替え型のWebブラウザー「iLunascape」v1.0.0を発表した。iPhone/iPod touch/iPad向けアプリケーションの配信サービス“App Store”から、米国時間の29日中に無償でダウンロード可能になる予定。
本ソフトは、同社がWindows向け「Lunascape」で培った経験をもとに開発したiPad向けのWebブラウザー。レンダリングエンジンは、iPad標準のWebブラウザー「Safari」と同じ“WebKit”を利用しているが、独自のチューニングを施すことにより表示やスクロールの速度を向上させたほか、ユーザビリティへの配慮を徹底することで「Safari」との差別化を図っている。
たとえば、[戻る][進む][検索][ブックマーク]といったボタンや、Webページの切り替えなどを行うコントロールなど、頻繁に利用する機能が画面下部へ集中的に配置されている。実際に利用すると、筐体下部を両手で持った状態でも自然に操作が行えるのが実感できるだろう。また、各機能のボタンにはアイコンのほかにテキストも併記されており、初心者でも機能が把握しやすいように配慮されている。
さらに、表示中のページだけでなく、バックグラウンドのページを含む複数のページが同時に動作可能な仕様になっているのも便利。「Safari」のように、複数のページを管理しているが実際に通信やレンダリングを行っているのは1つだけという擬似的な実装ではないため、複数のページをPC版「Lunascape」のような“タブを切り替える”感覚で扱える。
たとえば、あるタブでWebページをロードする間に、ほかのタブでロード済みのWebページを閲覧するといった使い方が可能。また、バックグラウンドのタブで“YouTube”の動画を再生しながら、ほかのタブを閲覧するといったこともできる。「Safari」では、一度に1つのWebページしか扱えないため、このような利用はできない。ただし、一度に開けるページの数は、最大6個までに制限されているので注意。
そのほか、表示しているWebページの領域のみをキャプチャーして、写真ライブラリに保存できる“画面キャプチャ”機能を備えているほか、100件まで保存可能な履歴機能などを搭載している。なお、ブックマークは「Safari」とは独立して管理される仕組み。
同社によると、本ソフトのユーザビリティを向上させるべく引き続き開発を進めるほか、iPhoneなどほかのデバイスへの展開も検討しているという。また、広くユーザーのフィードバックも募っており、Twitterのハッシュタグ“#ilunascape”などで意見を募集するとのこと。
- 【著作権者】
- Lunascape(株)
- 【対応OS】
- (iPad専用)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.0(10/07/29)