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「EmEditor」搭載のAI機能で「EmEditor」を最適化・高速化 ~v25.4がリリース
スニペットの活用を身近にする新しいツールバーも
2025年11月6日 17:07
米Emurasoftは11月6日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v25.4.0を正式公開した。v25.4.0では、何もよりも高速化に注力。「EmEditor」自身に搭載されているAIとチャット機能を活用して、コードベースのさまざまな部分で最適化を提案してもらうことにより、とくに「AVX-512」CPU命令セットに対応するCPUを搭載する環境で顕著な改善が得られたという。
もちろん、そうでない環境でもパフォーマンスが向上している。たとえばUTF-16への変換を省略することでUTF-8テキストの検索・置換が高速化されたほか、長い行を切り詰めて表示するオプションを新設して既定とすることで安定性と速度が向上しているとのこと。マルチスレッドで動作する[ファイルから検索]コマンドは多数の巨大ファイルで同時利用する際にメモリを大量に消費してクラッシュする危険性があったが、本バージョンではスレッド数を制御してメモリ使用量を抑えることでそれを回避している。
機能面では、v25.3で[HTMLBar]プラグインが廃止されたことを惜しむ声に応え、スニペットを新設のツールバー、[挿入]メニュー、キーボードショートカットから簡単に定義できるようになった。選択テキストを[スニペット]ツールバーへドラッグ&ドロップすることでスニペットを作成することも可能。
HTMLタグをスニペットで挿入できるようにしておけば、[HTMLBar]プラグインがなくても、以前と遜色のない生産性が得られるだろう。
さらに、[AIとチャット]機能も引き続き改善。[Web 検索]オプションを追加して「GPT-5」など一部モデルでインターネット検索を利用できるようにしたほか、[テキスト冗長]オプションでレスポンスの長さを調整できるようになった。「OPENAI_API_KEY」などの環境変数を使用するオプションの導入、バックエンド最適化によるパフォーマンス向上なども図られている。
なお、[AIとチャット]機能などを利用するには「EmEditor」本体とは別途、「ChatAI」プラグインのインストールが必要となる点には注意したい。
「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。64bit版のWindows 8.1/Server 2012 R2以降に対応するシェアウェアで、7日間の試用が可能。試用期間後は、個人利用のみで一部機能の制限された「EmEditor Free」として利用できる。
ダウンロードは公式サイト「emeditor.com」や、窓の杜ライブラリから可能。インストーラー版・ポータブル版のほかにも、「Microsoft Store」から入手できるストア版が用意されている。
ソフトウェア情報
- 「EmEditor Professional」
- 【著作権者】
- Emurasoft, Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版のWindows 8.1/10/11およびWindows Server 2012 R2以降
- 【ソフト種別】
- 年額9,000円(2年目以降は初年度の75%)など(試用期間後は、個人利用のみで一部機能の制限された「EmEditor Free」として使用可能)
- 【バージョン】
- 25.4.0(25/11/06)


















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