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クラシック版「Outlook」や「Word」でエラー ~テキスト書式設定コマンドが利用不能

Microsoftが調査中、一時的な回避策を案内

同社のアナウンス

 米Microsoftは11月3日(現地時間)、クラシック版「Outlook」アプリでメールを開いたり、「Word」アプリでドキュメントを開くと、エラーメッセージが表示される事象が発生していることを明らかにした。

 この問題は「Microsoft 365」(Office)アプリを最新チャネルの「バージョン 2510」(Build 19328.20158)へ更新すると発生するという。エラーメッセージは、以下のいずれかだ。

  • "The procedure entry point SetThreadDescription could not be located in the dynamic link library C:¥Program Files (x86)¥Microsoft Office¥root¥Office16¥wwlib.dll"
    (ダイナミックリンクライブラリ C:¥Program Files (x86)¥Microsoft Office¥root¥Office16¥wwlib.dll 内で、プロシージャエントリポイント SetThreadDescription が見つかりませんでした)
  • “Sorry, we’re having trouble opening this item. This could be temporary, but if you see it again you might want to restart Outlook. The text formatting command is not available. It may not be installed correctly. Install Microsoft Outlook again.”
    (申し訳ありませんが、このアイテムを開くことができません。一時的な問題である可能性がありますが、再度表示される場合はOutlookを再起動してください。テキスト書式設定コマンドが利用できません。正しくインストールされていない可能性があります。Microsoft Outlookを再インストールしてください)
    クラシック版「Outlook」で表示されるエラー

 同社は現在、この問題を調査中。回避策として「バージョン 2509」(Build 19231.20216)へ戻す方法を案内している。

  1. 管理者として「コマンド プロンプト」を開く
  2. 以下のコマンドを1行ずつ「コマンド プロンプト」へ貼り付け、実行する([Enter]キーを押す)
    cd %programfiles%¥Common Files¥Microsoft Shared¥ClickToRun
    officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.19231.20216

 「Microsoft 365」アプリが最新ビルドへ更新されるのを防ぐには、リボンの[ファイル]タブをクリックしてバックステージ画面へアクセスし、[アカウント]画面の[更新オプション]ボタンから[更新を無効にする]オプションを設定すればよい。自動更新の無効化は推奨されないので、来月のパッチチューズデー(米国時間12月9日)をカレンダーに登録するなどして、修正プログラムがリリースされたら設定を元に戻すことを忘れないようにしたい。

[アカウント]画面の[更新オプション]ボタンから[更新を無効にする]オプションを設定