NEWS(10/09/08 14:59)

Mozilla、14件の脆弱性を修正した「Firefox」v3.6.9「Thunderbird」v3.1.3を公開

Windows XPにおけるDLL読み込みの脆弱性など深刻度“最高”を10件を含む

 Mozillaは7日、Webブラウザー「Firefox」v3.6.9およびメールソフト「Thunderbird」v3.1.3を公開した。本バージョンでは、深刻度が4段階中最も高い“最高”と位置付けられた脆弱性10件を含む、全14件の脆弱性が修正されている。

 脆弱性の内容は「Firefox」「Thunderbird」ともに同じで、深刻度の内訳は“最高”が10件、“高”が1件、“中”が1件、“低”が2件となっている。とくに、深刻度“最高”のものには、Windows XPにおけるDLL読み込みの脆弱性や、メモリ管理における不具合などが含まれており、最悪の場合リモートから任意のコードを実行されるおそれがある。なるべく早急なアップデートが必要だ。なお、“最高”と位置付けられた脆弱性のうちの1つはMac版に関わるもので、Windows版には影響がない。

 そのほか、「Firefox」ではHTTPレスポンスヘッダー“X-FRAME-OPTIONS”に対応した。Webサイトの運営者がこのレスポンスヘッダーを利用すれば、コンテンツが他のWebサイトへ埋め込まれないように指定することが可能。これにより、クリックジャッキング攻撃を緩和することができるという。

 「Firefox」および「Thunderbird」は、Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。また、本ソフトの自動アップデート機能を利用してインストールすることもでき、この場合は[ヘルプ]メニューの“ソフトウェアの更新を確認”項目を選択すればよい。

「Firefox」

【著作権者】
contributors to the Mozilla Project
【対応OS】
Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.6.9(10/09/07)

「Thunderbird」

【著作権者】
contributors to the Mozilla Project
【対応OS】
Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.1.3(10/09/07)

(柳 英俊)