NEWS（11/11/02　13:40）

　Windows向けのWebブラウザー「Sleipnir」の開発元として知られるフェンリル（株）は2日、Mac OS X向けのWebブラウザー「Sleipnir 3 for Mac」の正式版を公開した。Mac OS X 10.6 Snow Leopard/Lion 10.7に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。

　「Sleipnir 3 for Mac」は、Mac OS X向けのタブ切り替え型Webブラウザー。今年7月に初めてアルファ版が公開され、約4カ月後の本日正式版として公開された。特長は、トラックパッドを使ったジェスチャーで快適なタブ操作を行えること。

　たとえばWebページの閲覧中は、“Snow Leopard”では3本指、“Lion”では2本指で左右にスワイプすることで表示するタブを切り替えられる。また、［command］キーを押しながらスワイプすれば、戻る・進む操作が行える。

　さらにピンチインにより、開いているタブをサムネイルで一覧表示し、たくさんのタブを開いている場合でもすぐに目的のタブを見つけることが可能。またサムネイルの下部には複数のタブを最大6つのグループに分けて管理できる“タブグループ”機能が用意されており、表示するグループをスワイプで切り替えられる。

　スタイリッシュかつ独創的なデザインにも注目したい。画面上部にはWebページのサムネイルがタブとして並ぶ。また、普段はアドレスバーが表示されない代わりに、画面右上にURLが小さく表示される。URLの入力などを行いたい場合は、ここをクリックすることでアドレスバーを表示することが可能だ。

　ブックマークは、同社製のファイル管理ソフト「FenrirFS」と同様に、ラベルをつけて管理することが可能。加えて、ブックマークのオンライン同期サービス“Fenrir Pass”に対応しており、Windows向けの「Sleipnir」はもちろん、Android/iOS向けの「Sleipnir Mobile」ともブックマークの同期を行える。

　なおRC版で搭載された、画面を左右に分割して2つのWebページを同時に表示できる機能は、正式版での実装が見送られている。現在、より利便性のある機能にするために調整を行なっているとのこと。