NEWS(12/03/01 14:44)
「Google 日本語入力」v1.4の開発版が公開、クラウドを活用した手書き入力に対応
設定画面を開かずに変換候補から手軽にサジェスト機能などをON/OFF可能に
Google Inc.は2月29日、同社製日本語入力システム「Google 日本語入力」の最新開発版v1.4.1003.100を公開した。本バージョンでの主な変更点は、手書き文字入力でクラウド技術を活用できるようになったこと。
手書き文字入力は、読み方のわからない漢字を入力する際などに使われる機能。本バージョンではこの機能でクラウド技術を活用することが可能となり、マウス操作などにより手で書いた文字のデータをサーバー上で解析することで、手書き文字の認識精度が向上するという。手書き文字入力の際にクラウドを活用するかどうかは、設定画面で選択できる。
なお、パソコンがネットワークに接続されていない環境でクラウド技術を活用した手書き文字入力機能を利用しても、エラーメッセージが表示されない問題が既知の不具合として同社の公式ブログに掲載されている。
さらに、設定画面を開かずに特定機能を手軽にON/OFFできる“コマンド”機能が追加された。具体的には、“コマンド”と入力して変換候補のなかから“【シークレットモードをオン】”や“【サジェスト機能の一時停止】”といった項目を選択することで、学習機能、入力履歴からのサジェスト機能、ユーザー辞書機能を一時的に無効化できる“シークレットモード”機能や、すべてのサジェスト機能を一時的に無効化できる“プレゼンテーションモード”機能をON/OFFすることが可能。
また、“秘密”“シークレット”“シークレットモード”“プライバシー”“プライベート”と入力することでも変換候補から“シークレットモード”機能をON/OFFできるほか、“サジェスト”“予測”“予測入力”“プレゼンテーション”“プレゼン”と入力することで“プレゼンテーションモード”機能をON/OFFできる。プレゼンテーションやライブ動画配信サービスなど、他人にパソコン操作を見せる必要がある際に、これらの機能をスムーズにON/OFFできるのは便利だ。
そのほか、目に見える機能の追加だけでなく、普段利用するなかで感じる利便性も向上している。たとえば、Webから構築した辞書が更新されたほか、慣用句の変換が強化された。また、“桧”と“檜”のように同じ意味をもちながら異なる文字コードをもつ漢字について、なるべく両方の漢字を辞書に含めるようにしたとのこと。
本ソフトは、Windows XP/Vista/7および64bit版のVista/7などに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。
- 【著作権者】
- Google Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/Vista x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.4.1003.100(12/02/29)