NEWS(12/03/06 16:53)

マイクロソフト、3月中旬からIE8/9への自動アップグレードを開始することを発表

手動でインストール操作をする自動更新と異なり、インストールまで自動で行われる

 日本マイクロソフト(株)は5日、3月中旬からWindows Vista/7環境の「Internet Explorer」(以下、IE)に対してIE9への自動アップグレードを開始することを発表した。また、同時にWindows XP環境のIEに対するIE8への自動アップグレードも行われるという。

 同社は、“Windows Update”を通じて2009年5月からIE8、2011年6月からIE9の自動更新を行ってきたが、自動更新の場合はユーザーが手動でインストール操作を行う必要があった。しかし今回の自動アップグレードでは、“Windows Update”を通じてIE8/9のインストールまでが自動で行われる。

 自動アップグレードでアップデートされたIE8/9は、旧バージョンの既定のホームページや検索エンジンといった設定が引き継がれるほか、Windows既定のWebブラウザーの設定なども変更されないという。

 なお、「Microsoft Windows Server Update Services(WSUS)」「System Center Configuration Manager(SCCM)」「Windows Intune」で更新プログラムの配信が一元管理されているシステムでは、今回の自動アップグレードの影響を受けない。また、「Internet Explorer 8 自動配布の無効化ツールキット (Blocker Toolkit)」「Internet Explorer 9 自動配布の無効化ツールキット」がインストールされている環境や、過去にIE8/9への自動更新を拒否した環境では、今回の自動アップグレードは適用されないとのこと。

(長谷川 正太郎)