NEWS(12/04/26 15:57)

“Windows Phone Marketplace”に変更、「Zune Software」のアプリ購入機能が削除

Webと端末からの購入のみに限定し、開発リソースを集中

「Zune Software」v4.8「Zune Software」v4.8

 米Microsoft Corporationは24日(現地時間)、Windows Phone端末向けにアプリ・ゲーム・音楽・映画・TV番組・ポッドキャストを販売するオンラインストア“Windows Phone Marketplace”に2つの変更を加えると発表した。

 1つ目の変更点は、アプリの購入・ダウンロード・アップデートにWindows Phone 7.5(コードネーム:Mango)が必要となること。この変更は、今後のパフォーマンスおよびセキュリティの向上と、新機能の追加のための布石となる。

 なお、国内で唯一販売されているWindows Phone端末“IS12T”には、すでにWindows Phone 7.5が搭載されているため、この変更による日本のユーザーへの影響はほとんどないだろう。

 もう1つの変更点は、PCとWindows Phone 7端末を同期させるソフト「Zune Software」でWindows Phoneアプリが購入できなくなること。ソフトを起動させると“機能が変更されました”という通知が表示され、その後ソフトを再起動させるとアプリの購入機能が削除される。

 これまでWindows Phoneアプリの購入方法には、“Windows Phone Marketplace”のWebサイト、端末上の「Marketplace」アプリ、および「Zune Software」という3つの手段が用意されていたが、これをWebサイトと端末の2つに限定することで開発リソースの集中を図る考えだ。

 ただし、この変更によりWindows Phoneの利用に「Zune Software」が不要となるわけではないので注意。OSの更新やデータのバックアップ、PCへの写真やビデオのインポートには、これまで通り「Zune Software」を利用することになる。また、音楽・ビデオの購入・転送もこれまで通り行える。

更新前。Windows Phone向けアプリの購入が可能更新前。Windows Phone向けアプリの購入が可能

更新後。アプリの購入機能が削除される更新後。アプリの購入機能が削除される

(柳 英俊)