NEWS(12/05/22 16:14)
Microsoft、「Kinect for Windows SDK」v1.5を公開
着席状態での骨格認識、日本語対応の音声認識、表情認識などの機能が新たに追加
米Microsoft Corporationは21日(現地時間)、“Kinect for Windows センサー”向けのランタイムおよびソフトウェア開発キット(SDK)の最新版v1.5を無償公開した。
v1.5では、ドライバー・ランタイム・ライブラリ・サンプル・ドキュメントなどをすべてひとまとめにして「Kinect for Windows SDK」として公開していたのを改め、ランタイムやドライバーなどSDKのコア部分のみを含んだ「Kinect for Windows SDK」と、サンプルやツールをまとめた「Kinect for Windows Developer Toolkit」(以下、「Developer Toolkit」)の2つのパッケージに分けられた。
なお、「Developer Toolkit」は「Kinect for Windows SDK」のあとにインストールする必要があるので注意。「Kinect for Windows SDK」のインストール完了時に、インストーラーから「Developer Toolkit」が直接ダウンロードできる。
ほかにも、パフォーマンスの向上、サンプルやドキュメントの拡充、新しい機能の追加などが施されている。
たとえば、ランタイムでは座った状態でのスケルトンのトラッキングへ新たに対応。この機能は近接モード(Near Mode)でもサポートされており、下半身がセンサーに写っていない状態でも利用できる。
また、眉毛の位置や口の形などをトラッキングして顔面のリアルタイム3Dメッシュを提供する「Face Tracking SDK」が追加。Kinectセンサーで細かい表情までとらえられる。さらに、音声認識機能では日本語を含む4カ国語が新たにサポートされている。
そのほかにも、開発したKinectアプリと連携させてKinectセンサーのデータを記録・再生できる開発補助ツール「Kinect Studio」や、Kinectセンサーを利用したナチュラルユーザーインターフェイス(Natural User Interface:NUI)を開発するためのガイドライン「Human Interface Guidelines(HIG)」なども追加されており、サンプルやドキュメントをダウンロード・インストールするためのツール「Developer Toolkit Browser」などから利用できる。
「Kinect for Windows SDK」および「Developer Toolkit」は、Windows 7およびWindows Embedded Standard 7に対応するフリーソフトで、動作には、.NET Framework 4、DirectX 9以降に対応するビデオカード、2.66GHz以上のデュアルコアCPU、2GB以上のメモリ(4GBを推奨)などが必要。開発環境には無償の「Visual Studio 2010 Express」を含む「Visual Studio 2010」が利用できる。
「Kinect for Windows SDK」「Kinect for Windows Developer Toolkit」ともに
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows 7/Embedded Standard 7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.5(12/05/21)