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フェンリル、「Sleipnir 4 for Windows Technology & Design Build」を公開

“クイックセキュリティ”機能や検索キーワードのサジェスト機能などを搭載

「Sleipnir 4 for Windows Technology & Design Build」v3.9.0.4000

 フェンリル(株)は29日、定番Webブラウザー「Sleipnir」の次期バージョン「Sleipnir 4」の開発版となる「Sleipnir 4 for Windows Technology & Design Build」を公開した。Windows XP/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、現在同社の開発ブログからダウンロードできる。

 「Sleipnir 4 for Windows Technology & Design Build」では、ユーザーインターフェイスがWindows 8と親和性が高いデザインに変更された。このデザイン変更によりメモリやリソースの使用量、CPU負荷が軽減され、起動速度が10%以上向上しているほか、タブ切り替えのなどの操作も軽快になったとのこと。また、CPUのコア数や物理メモリの容量に応じて自動でスレッドやプロセスの使用方法を調整する機能が追加され、メモリ消費量やCPU負荷が軽減されるという。

 さらに、WebkitおよびTridentの両方に対応する“クイックセキュリティ”機能が追加された。“クイックセキュリティ”機能は、ツールバーに追加されたボタンから、JavaScriptやプラグインの実行、画像のロードををON/OFF可能。なお、“クイックセキュリティ”機能のボタンはデフォルトで表示されていないが、ツールバーの右クリックメニューから追加できる。

 また、新規タブの追加位置やタブを閉じたあとに表示するタブの設定に“スマート”項目が追加された。“スマート”項目を選択すると、タブの関連性を考慮して表示するタブの位置が自動的に決まる仕組み。

“クイックセキュリティ”機能
マウスジェスチャーの軌跡を表示

 加えて、“旧マウスジェスチャ”を利用している場合にはマウスジェスチャーの軌跡を赤い線で表示するようになったほか、アドレスバーや検索バーから検索を行う際に検索キーワードのサジェストを表示できるようになった。また、アドレスバーに文字を入力した際には検索用のサジェストのほか、Web閲覧履歴や入力履歴を絞り込み表示することが可能。さらに、更新ホタンと停止ボタンが統合され、Webページの読み込み中は停止ボタン、読み込みが終わると更新ボタンに変化する仕様になった。

検索を行う際に検索キーワードのサジェストを表示
アドレスバーではWeb閲覧履歴や入力履歴を絞り込み表示することも可能
“データの復元”ダイアログ

 そのほか、ブックマークやタブに関するデータが破損した場合には、データを自動で復元する機能が追加された。また、“データの復元”ダイアログから手動で指定した日の状態にデータを戻すことも可能になっている。

 同社によると、正式版ではブックマークや履歴、アクション名を横断検索する機能や、「Sleipnir Mobile for Android」に搭載されているWebページ上の単語を自動でリストアップしてWeb検索できる“ピックアップ検索”機能も搭載される予定だという。また、ユーザーインターフェイスのデザインもさらに改良される可能性があるとのこと。

ソフトウェア情報

「Sleipnir 4 for Windows Technology & Design Build」
【著作権者】
フェンリル(株)
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.9.0.4000(13/01/29)

(長谷川 正太郎)