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プロトコル解析ソフト「Wireshark」の新しい安定版v1.10.0が登場、自動更新機能を搭載

「WinPcap」はWindows 8対応の「WinPcap 4.1.3」へアップデート

「Wireshark」v1.10.0

 Wireshark Foundationは5日(グリニッジ標準時)、ネットワークプロトコルアナライザー「Wireshark」の最新安定版v1.10.0を公開した。現在、Windows/Mac OS X向けのインストーラーとソースコードが本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。

 「Wireshark」は、オープンソースで開発されているクロスプラットフォーム対応のネットワークプロトコルアナライザー。今回公開されたv1.10.0は、v1.8系に代わる新しい安定版。開発版と位置づけられているv1.9系でテストされていた新機能が数多く盛り込まれている。

 そのなかでももっとも注目すべき機能は、自動アップデート機能だろう。「Wireshark」は更新頻度が比較的高く、その内容もセキュリティに関わる重要なものが多い。自動更新機能でより手軽かつ確実にアップデートできるのは歓迎だ。ただし、本機能が利用できるのはWindows(32bit/64bit)版に限られる。

 また、Windows版のインストーラーに同梱のライブラリ「WinPcap」が「WinPcap 4.1.3」へとアップデート。Windows 8での動作が公式にサポートされた。

自動アップデート機能を搭載(Windows版限定)
インストーラーでWindows 8対応の「WinPcap 4.1.3」をセットアップ可能
キャプチャー画面

 そのほかにも、アプリケーションやメニューのアイコン刷新、無線ツールバーの改善、すべてのBluetoothプロファイルとプロトコルへの対応といった、数多くの改善が盛り込まれている。また、フィルター機能では“udp.srcport != udp.dstport”などのように、フィールドの値比較が利用可能となったのも便利。ファイルサイズもバイナリ接頭語に代わりSI接頭語で表記されるようになった。

ソフトウェア情報

「Wireshark」Windows版
【著作権者】
Gerald Combs and contributors
【対応OS】
(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.10.0(13/06/05)

(柳 英俊)