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Microsoft、パッケージ管理システム「NuGet 2.6」をリリース

「Visual Studio 2013 Preview」に標準搭載

「NuGet Package Manager」v2.6.40627.9000

 米Microsoft Corporationは6月26日(現地時間)、パッケージ管理システム「NuGet」の最新版「NuGet 2.6」を正式公開した。現在、“NuGet Gallery”から無償でダウンロード可能。

 「NuGet 2.6」は、「Visual Studio」の次期バージョン「Visual Studio 2013」へ対応。先日公開されたプレビュー版「Visual Studio 2013 Preview」にも標準搭載されている。

 機能面では、XDT(XML Document Transform)によるXMLファイルの変換がサポートされた。XDTはXMLで記述された変換ルールに従ってXMLを変換する仕組みで、ASP.NETアプリの設定(Web.config)をデバッグ用とリリース用で書き換えたりするといった用途で利用されている。これが「NuGet」でも利用できるようになるというわけだ。これまでよりも高度で柔軟な設定ファイルの書き換えが行えるようになる。

 また、“Machine-Wide”な設定がサポートされたのも大きな変更点。参照する「NuGet」レポジトリをユーザーごとに保持するのではなく、“%ProgramData%/NuGet/Config”以下で集中管理することにより、マシン全体で設定を共有できるようになる。IDEやバージョン、エディション(SKU)などをパスに含めれば、利用するIDEによって参照できるレポジトリを限定することも可能。「Visual Studio 2013」に含まれている「NuGet 2.6」では、この“Machine-Wide”で設定されたレポジトリをGUIで有効化・無効化できる。

 さらに、“NuGet Gallery”にも改善が施されている。たとえば、文脈を解析したキーワード検索を行うことで、「NuGet」パッケージがより簡単に探し出せるようになった。また、パッケージダウンロードの解析機能では、「NuGet」パッケージが直接インストールされたのか、もしくは依存解決によってインストールされたのかを区別してレポートできるようになった。

「NuGet Package Manager for Visual Studio 2013」
“NuGet Gallery”のダウンロード解析機能

ソフトウェア情報

「NuGet Package Manager」(「Visual Studio 2010」「Visual Studio 2012」用)
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.6.40627.9000(13/06/29)
「NuGet Package Manager for Visual Studio 2013」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.6.40529.71(13/06/27)

(柳 英俊)