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Google、文脈に応じた変換に磨きをかけた「Google 日本語入力」安定版v1.11を公開

「Windows 8」「Windows 8.1 Preview」環境のサポートも改善

「Google 日本語入力」v1.11.1515.0

 米Google Inc.は16日(日本時間)、日本語入力システム「Google 日本語入力」の最新安定版v1.11.1515.0を公開した。今回のアップデートでは、入力位置周辺のテキストをも考慮した、より賢い日本語変換が実現されている。

 たとえば単に“ひき”と入力すると、通常“引き”などが変換候補として表示される。しかし、その前に“1”という確定済みテキストがある場合は、それを認識して変換候補のサジェストに反映させる。そのため、期待通りに“匹”が変換候補として表示される。

入力位置直前に何もない場合
入力位置直前に“1”がある場合

 現行バージョンでは入力位置直前にあるアルファベットおよび数字のみが認識対象となっているが、今後のバージョンアップ次第ではさらなる精度の向上が期待できるだろう。なお、本機能は、入力位置周辺のテキスト取得に対応したアプリケーションのみで有効。

 また、「Google 日本語入力」の変換モードが変更された際に、変更後の変換モードがカーソル付近に表示されるようになった。これまでよりも変換モードの把握が容易になり、入力ミスが減らせるだろう。なお、この機能は設定画面で無効化することも可能だ。

変換モードが変更された際に、変更後の変換モードがカーソル付近に表示されるように

 さらに、「Windows 8」「Windows 8.1 Preview」環境で発見されたさまざまな問題が解決された。“InputScope API”による変換モードの変更がサポートされたほか、オンスクリーンキーボードが改善されたのもうれしい変更点と言える。

アップデートされたオンスクリーンキーボード
“InputScope API”による変換モードの変更がサポート(「XAML Candy」で“InputScope API”のテストを行った様子)

ソフトウェア情報

「Google 日本語入力」
【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/Vista x64/7 x64/8 x64
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.11.1515.0(13/08/16)

(柳 英俊)