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Microsoft、「Windows 8.1 RTM」「Visual Studio 2013 RC」を開発者向けに公開

MSDN/TechNet購読者が対象。早期リリースを望むアプリ開発者の声に応える

“MSDN サブスクリプション”

 米Microsoft Corporationは9日(現地時間)、“MSDN”および“TechNet”サブスクリプションの購読者を対象に「Windows 8.1」RTM(Release to Manufacturing)版の提供を開始した。統合開発環境「Visual Studio」の次期バージョン「Visual Studio 2013」RC(Release Candidate)版も併せて公開されている。

 同社は当初、契約形態に関わりなく製品版「Windows 8.1」の提供を10月18日(ニュージーランド時間、日本時間で10月17日)に開始するとしていたが、「Windows 8.1」対応アプリの開発とテストを行う開発者の間では、早期リリースを望む声が根強かった。今回の措置は、それに応えたもの。

 公開されたエディションは、「Windows 8.1」と「Window 8.1 Pro」の2つ。バイナリは共通で、プロダクトキーでエディションが切り替わる仕組み。現在のところ「Windows 8.1 Enterprise」は公開されていないが、今月後半には“MSDN”および“TechNet”経由で入手できるようになるとのこと。また、「Windows Server 2012 R2」などのサーバー製品も公開されている。

「Visual Studio 2013」RC版

 一方「Visual Studio 2013」RC版には、強化された“XAML”エディター、「Office 365」対応のクラウドビジネスアプリ開発、“C++”言語の標準規格“C++11”への対応、“TypeScript”最新版(v0.9.1.1)のサポートといった機能が新たに追加された。製品版のリリースは「Windows 8.1」の一般提供が始まる10月18日になる見込みで、11月13日(現地時間)にはローンチイベントが予定されている。

 なお、「Visual Studio 2013」RC版はプレビュー版の「Windows 8.1」「Windows Server 2012 R2」では動作しないので注意。製品版で利用する必要がある。

(柳 英俊)