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Microsoft、次期統合開発環境「Visual Studio 2013 Preview」を公開

“Microsoft ID”で設定が同期可能に。“Express”エディションもラインナップ

「Visual Studio 2013 Preview」

 米Microsoft Corporationは26日(現地時間)、統合開発環境「Visual Studio」の次期バージョン「Visual Studio 2013」をプレビュー公開した。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 ラインナップは以下の通り。「Visual Studio 2012」に引き続き、入門者向けの無償版“Express”も用意されている。

  • Visual Studio Express 2013 Preview for Desktop
  • Visual Studio Express 2013 Preview for Web
  • Visual Studio Express 2013 Preview for Windows
  • Visual Studio Premium 2013 Preview
  • Visual Studio Professional 2013 Preview
  • Visual Studio Test Professional 2013 Preview
  • Visual Studio Ultimate 2013 Preview

 また、「Visual Studio Team Foundation Server」製品にもプレビュー版が提供されている。こちらも無償の“Express”エディションが利用可能。

「.NET Framework 4.5.1」による開発がサポート

 「Visual Studio 2013」では、新たに「.NET Framework 4.5.1」による開発がサポートされる。「.NET Framework 4.5.1」は「.NET Framework 4.5」のマイナーバージョンアップで、「Windows 8.1」の一部として出荷される予定。また、Windows Vista/7/8(サーバーOSを含む)もサポートされる。なお、「Visual Studio 2013」および「.NET Framework 4.5.1」のプレビュー版には“Go Live”ライセンスが付与されており、作成したソフトの開発・公開も認められている。

「Visual Studio 2013」の開発画面
“Microsoft ID”によるサインイン

 機能面では“Microsoft ID”によるサインインがサポートされた点が目につく。同一のIDでサインインしておけば複数の環境で設定が同期され、自分向けにカスタマイズされ、使い慣れた「Visual Studio」が利用できる。

 そのほかにも、64bitコードの“エディットアンドコンテニュー”や非同期コードのデバッグのサポートをはじめとする、さまざまな機能強化が施されている。なお、非同期デバッグは新しいOSの機能へ部分的に依存しているため、利用できるのはWindows 8.1上の「Visual Studio 2013」に限られるので注意。

 また、「Visual Studio 2013」のプロジェクトは「Visual Studio 2012」と互換性があり、“ラウンドトリップ”による運用(行ったり来たりすること)に対応する。ただし、その場合「Visual Studio 2012」側に「Visual Studio 2012 Update 3」を適用しておく必要がある。

(柳 英俊)