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NVIDIA製GPUドライバーに8件の脆弱性、修正版がリリース
Windows環境で「GeForce」シリーズを利用している場合、v577.00以降への更新が必要
2025年7月25日 09:56
米NVIDIAは7月24日(現地時間)、同社製のGPUディスプレイドライバーに複数の脆弱性が存在することを明らかにした。対策を施した最新版のドライバーがリリースされている。
今回のアップデートで修正された脆弱性は、以下の8件。深刻度を示す「CVSS v3.1」のベーススコアは最大で「7.8」となっている。
- CVE-2025-23276:Windows版における特権の昇格、サービス拒否、コード実行、情報漏洩、データ改竄の脆弱性(7.8)
- CVE-2025-23277:Windows/Linux版におけるカーネルモードドライバーの問題。範囲外メモリアクセスにより、サービス拒否、データ改竄、情報漏洩のおそれ(7.3)
- CVE-2025-23278:Windows/Linux版において、細工したパラメーターでコールを発行することで不適切なインデックス検証を引き起こせる。データの改竄やサービス拒否につながる可能性(7.1)
- CVE-2025-23279:Linux/Solaris向けインストーラーの競合状態。任意コードの実行、特権の昇格、情報漏洩、サービス拒否、データの改竄つながる可能性(7.0)
- CVE-2025-23281:Windows版でローカル特権昇格。型混乱により解放後メモリ利用(use-after-free)を引き起こせる。任意コードの実行、データの改竄、サービス拒否、情報漏洩につながる可能性(7.0)
- CVE-2025-23286:Windows/Linux版で不正なメモリ読み取り。情報漏洩につながる可能性(4.4)
- CVE-2025-23287:Windows版における機密情報の漏洩(3.3)
- CVE-2025-23288:Windows版における機密情報の漏洩(3.3)
加えて、NVIDIA VGPUソフトウェアでも4件の脆弱性が発見されており、修正版がリリースされている。Windows環境で「GeForce」シリーズを利用している場合、v577.00以降への更新が必要だ。
NVIDIA製GPUの最新版ドライバーは現在、公式サイトから無償で入手可能。同社が新たにリリースした「NVIDIA アプリ」からアップデートすることもできる。