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「NVIDIA Broadcast 2.0」が公開 ~UI刷新、2つのAI新機能で動画配信をプロレベルに
GeForce RTX GPU搭載PCをAIの力でホームスタジオに変える無償ツール
2025年1月31日 11:40
米NVIDIAは1月31日(日本時間)、ブロードキャストアプリ「NVIDIA Broadcast 2.0」をリリースした。このアップデートでは、ユーザーインターフェイスが刷新。「スタジオ音声」「仮想キーライト」という2つの新しいAI機能がベータ版として追加された。
📢 New NVIDIA Broadcast update! 📢
— NVIDIA Studio (@NVIDIAStudio)January 30, 2025
The latest NVIDIA Broadcast app release features two new AI effects — Studio Voice and Virtual Key Light — both currently in beta.
Download today ➡️https://t.co/SpOUEwOlV7pic.twitter.com/2mV2pdZZSV
「NVIDIA Broadcast」は、「GeForce RTX」シリーズのGPUを搭載するゲーミングPCを、AIの力でホームスタジオに変えてしまうツール。マイクやスピーカーからバックグラウンドノイズを取り除いたり、Webカメラにバーチャル背景機能を追加したり、被写体の動きに追従してクロップとズームを行う(自動フレーム)といったAI機能を備えており、ライブ配信やボイスチャット、ビデオ会議の品質を大きく引き上げてくれる。
対応OSは、64bit版Windows 10に対応するフリーソフト。編集部にてWindows 11でも動作を確認している。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能だ。なお、動作には「GeForce RTX 2060」「Quadro RTX 3000」「TITAN RTX」以降のGPUが必要となる。
メジャーバージョンアップとなる「NVIDIA Broadcast 2.0」では、初期の画面レイアウトが縦型になった。もちろん、横に広げることも可能。マイクエフェクトをテストする際に出力メーターと波形を表示したり、オプションでGPU使用率のメーターを表示したり、分割スクリーンプレビューでAIカメラエフェクトを比較したりする機能も追加されている。アクセシビリティも向上しているとのこと。
AI機能に関しては、ベータ版として追加された「スタジオ音声」「仮想キーライト」が目玉。
「スタジオ音声」はマイクの品質を向上させ、ハイエンドのレコーディングスタジオをシミュレートする機能。一方の「仮想キーライト」は、ライブストリーム中に影を減らして均一な明るさを保つ。いずれも「GeForce RTX 4080」「GeForce RTX 5080」以上のハイエンドGPUを必要とするためハードルは高いが、動画配信の質をさらに向上させることができるだろう。
そのほかにも、背景ノイズの除去やアイコンタクト、バーチャル背景などのAI機能も改善されている。
ソフトウェア情報
- 「NVIDIA Broadcast」
- 【著作権者】
- NVIDIA Corporation
- 【対応OS】
- 64bit版Windows 10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.0(25/01/31)