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「NVIDIA Broadcast 2.0」が公開 ~UI刷新、2つのAI新機能で動画配信をプロレベルに

GeForce RTX GPU搭載PCをAIの力でホームスタジオに変える無償ツール

初期の画面レイアウトが縦型になった「NVIDIA Broadcast 2.0」

 米NVIDIAは1月31日(日本時間)、ブロードキャストアプリ「NVIDIA Broadcast 2.0」をリリースした。このアップデートでは、ユーザーインターフェイスが刷新。「スタジオ音声」「仮想キーライト」という2つの新しいAI機能がベータ版として追加された。

 「NVIDIA Broadcast」は、「GeForce RTX」シリーズのGPUを搭載するゲーミングPCを、AIの力でホームスタジオに変えてしまうツール。マイクやスピーカーからバックグラウンドノイズを取り除いたり、Webカメラにバーチャル背景機能を追加したり、被写体の動きに追従してクロップとズームを行う(自動フレーム)といったAI機能を備えており、ライブ配信やボイスチャット、ビデオ会議の品質を大きく引き上げてくれる。

 対応OSは、64bit版Windows 10に対応するフリーソフト。編集部にてWindows 11でも動作を確認している。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能だ。なお、動作には「GeForce RTX 2060」「Quadro RTX 3000」「TITAN RTX」以降のGPUが必要となる。

 メジャーバージョンアップとなる「NVIDIA Broadcast 2.0」では、初期の画面レイアウトが縦型になった。もちろん、横に広げることも可能。マイクエフェクトをテストする際に出力メーターと波形を表示したり、オプションでGPU使用率のメーターを表示したり、分割スクリーンプレビューでAIカメラエフェクトを比較したりする機能も追加されている。アクセシビリティも向上しているとのこと。

オプションでGPU使用率のメーターを表示

 AI機能に関しては、ベータ版として追加された「スタジオ音声」「仮想キーライト」が目玉。

 「スタジオ音声」はマイクの品質を向上させ、ハイエンドのレコーディングスタジオをシミュレートする機能。一方の「仮想キーライト」は、ライブストリーム中に影を減らして均一な明るさを保つ。いずれも「GeForce RTX 4080」「GeForce RTX 5080」以上のハイエンドGPUを必要とするためハードルは高いが、動画配信の質をさらに向上させることができるだろう。

マイクの品質を向上させ、ハイエンドのレコーディングスタジオをシミュレートする「スタジオ音声」
ライブストリーム中に影を減らして均一な明るさを保つ「仮想キーライト」

 そのほかにも、背景ノイズの除去やアイコンタクト、バーチャル背景などのAI機能も改善されている。

ソフトウェア情報

「NVIDIA Broadcast」
【著作権者】
NVIDIA Corporation
【対応OS】
64bit版Windows 10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0(25/01/31)