「Firefox 28」がベータ版に、「Firefox for Windows 8 タッチ」を試験的に搭載

「Firefox」v28.0b1

　Mozillaは6日、Webブラウザー「Firefox」の次期バージョン「Firefox 28」のベータ版を公開した。本バージョンでは“Immersive”モードで動作する「Firefox for Windows 8 タッチ」が試験的に搭載されている。

　Windows 8以降の「Firefox 28」では、従来のデスクトップモードに加え、新たにタッチモードが追加されており、マウス操作の場合はデスクトップモード、タッチ操作の場合はタッチモードといった、利用状況に応じた動作モードの切り替えを実現している。ただし、タッチモードを利用するには「Firefox」を既定のブラウザーにしておく必要があるので注意しよう。

デスクトップモード

タッチモード

　タッチモードの「Firefox」は、余分なユーザーインターフェイス要素を極力廃してデスクトップいっぱいにブラウザー画面を表示するコンテンツ重視のデザインが特長。ブラウザー画面がアクティブな場合はアドレスバーすら表示されないが、ブラウザー画面の左端には［戻る］ボタンが、右端には［新しいタブ］ボタンが配されており、アドレスバーのようなユーザーインターフェイスになるべく頼ることなく操作できるようにデザインされている。

　アドレスバーをはじめとするコントロールは画面下から上（または上から下）へスワイプすると現れ、タブバーによるタブの切り替え、閲覧ページのブックマーク、ピン留めといった機能にもアクセスできるようになる。新規タブ画面には頻繁に利用するサイトがタイル状に配されており、タップするだけですぐに開くことが可能。ブックマークや履歴にも簡単にアクセスできる。

ブラウザー画面を表示するコンテンツ重視のデザイン

画面下から上（または上から下）へスワイプすれば、アプリバーやタブバーが現れる

新規タブ画面

チャームの表示

　そのほかにも、ブラウザーでゲームパッドやジョイスティックが利用できるようにする“Gamepad API”、HTML5の“video”要素および“audio”要素での音量調節、動画コーデック“VP9”を利用してエンコードされた動画の再生、音声コーデック“Opus”を利用した“WebM”形式動画の再生などが新たにサポートされている。

　「Firefox」ベータ版は、Windows XP/Server 2003/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。Mac OS X/Linux向けにも、それぞれ最新版が用意されている。