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Adobe、「Adobe Reader」および「Adobe Acrobat」の定例アップデートを公開
11件の脆弱性を修正。200%のDPI設定対応などの機能強化も
(2014/5/14 15:42)
米Adobe Systems Incorporatedは13日(現地時間)、「Adobe Reader」および「Adobe Acrobat」の最新版を公開した。今回のバージョンアップは四半期ごとに実施されている定例アップデートで、機能の拡張や不具合の修正が数多く施されている。
たとえば、64bit版プラグインが追加され、Windows 7の「Internet Explorer 11」において“Enhanced Protected Mode(EPM:拡張保護モード)”で「Adobe Reader」プラグインを動作させられるようになった。さらに、200%のDPI設定がサポートされた。初期状態ではシステムのDPI設定を検出し、150%以上の場合にユーザーインターフェイスが200%へ自動的にスケーリングされる。[環境設定]ダイアログの[一般]画面でスケーリング設定を100%または200%に固定することも可能。
また、同社が公開したセキュリティ情報(APSB14-15)によると、本バージョンではCVE番号ベースで11件の脆弱性が修正されている。これらの脆弱性はWindows版およびMac OS X版に影響し、深刻度は同社基準で4段階中最高の“Critical”。更新プログラムの適用優先度はすべての製品で“1”とされており、一刻も早いアップデートが推奨されている。それぞれの製品バージョンは以下の通り。
- 「Adobe Reader X」v10.1.10(Windows/Mac OS X)
- 「Adobe Reader XI」v11.0.07(Windows/Mac OS X)
- 「Adobe Acrobat X」v10.1.10(Windows/Mac OS X)
- 「Adobe Acrobat XI」v11.0.07(Windows/Mac OS X)
現在、同社のWebサイトから最新版がダウンロードできるほか、アプリケーションに搭載されている自動更新機能を利用してアップデートすることも可能。
ソフトウェア情報
- 「Adobe Reader XI」Windows版
- 【著作権者】
- Adobe Systems Incorporated
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows XP/Server 2003 R2/Server 2008/Server 2008 R2/7/8/8.1
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 11.0.07(14/05/13)