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Adobe、「Adobe Reader」および「Adobe Acrobat」の定例アップデートを公開

11件の脆弱性を修正。200%のDPI設定対応などの機能強化も

「Adobe Reader XI」v11.0.07
[環境設定]ダイアログの[一般]画面でスケーリング設定が行える

 米Adobe Systems Incorporatedは13日(現地時間)、「Adobe Reader」および「Adobe Acrobat」の最新版を公開した。今回のバージョンアップは四半期ごとに実施されている定例アップデートで、機能の拡張や不具合の修正が数多く施されている。

 たとえば、64bit版プラグインが追加され、Windows 7の「Internet Explorer 11」において“Enhanced Protected Mode(EPM:拡張保護モード)”で「Adobe Reader」プラグインを動作させられるようになった。さらに、200%のDPI設定がサポートされた。初期状態ではシステムのDPI設定を検出し、150%以上の場合にユーザーインターフェイスが200%へ自動的にスケーリングされる。[環境設定]ダイアログの[一般]画面でスケーリング設定を100%または200%に固定することも可能。

 また、同社が公開したセキュリティ情報(APSB14-15)によると、本バージョンではCVE番号ベースで11件の脆弱性が修正されている。これらの脆弱性はWindows版およびMac OS X版に影響し、深刻度は同社基準で4段階中最高の“Critical”。更新プログラムの適用優先度はすべての製品で“1”とされており、一刻も早いアップデートが推奨されている。それぞれの製品バージョンは以下の通り。

  • 「Adobe Reader X」v10.1.10(Windows/Mac OS X)
  • 「Adobe Reader XI」v11.0.07(Windows/Mac OS X)
  • 「Adobe Acrobat X」v10.1.10(Windows/Mac OS X)
  • 「Adobe Acrobat XI」v11.0.07(Windows/Mac OS X)

 現在、同社のWebサイトから最新版がダウンロードできるほか、アプリケーションに搭載されている自動更新機能を利用してアップデートすることも可能。

ソフトウェア情報

「Adobe Reader XI」Windows版
【著作権者】
Adobe Systems Incorporated
【対応OS】
64bit版を含むWindows XP/Server 2003 R2/Server 2008/Server 2008 R2/7/8/8.1
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
11.0.07(14/05/13)

(柳 英俊)